知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

起立動作誘導システム

 今回も、国立研究開発法人科学技術

振興機構(JST)が主催する「新技術

説明会」で紹介されている技術です。

 

 九州工業大学の和田親宗先生は、

規律動作誘導システムを開発したそうで、

椅子から立ち上がるのが難しい人の

前傾姿勢を計測し、立ち上がりに最適な

タイミングを教えてくれるんだそうです。

 

https://shingi.jst.go.jp/kobetsu/kyutech/2016_kyutech/tech_property.html#pbBlock29971

 

 この先生の特許出願を調べると以下の

ように人間の機能を代行する研究をおこなって

いるそうです。

 

f:id:oukajinsugawa:20161129091827j:plain

 

http://www.brain.kyutech.ac.jp/~wada/

 

 今回発表の特開2014-236786、そのもの

ズバリの「規律動作誘導システム」という

のを見てみると、以下のようになっています。

 

【課題】

 利用場所が限定されることなく、簡単に

使用でき、例えば、療法士や介護士が

不在の状況下でも、独力で起立動作を

実現可能な起立動作誘導システムを提供

する。

 

【解決手段】

 腰掛け状態の対象者12が、上体13を

前に倒す傾斜動作と、上体13を上に移動

させる上昇動作を順次経て、起立状態と

なるための支援を行う起立動作誘導シス

テム10であり、対象者12の上体13に

装着し、傾斜動作時の加速度及び角速度

を計測する慣性センサ14と、この計測した

データを用いて、傾斜動作時における対象

者12の水平方向の重心位置を計算し、起立

状態が可能となる設定領域まで重心位置が

移動したか否かを判断する演算手段と、

重心位置が設定領域に移動したことを条件

として、対象者12に上昇動作の開始時期を

呈示する情報出力手段21とを有する。

 

f:id:oukajinsugawa:20161129091903j:plain

 

 ということなのですが、椅子から立ち上がれ

ないのは、足の筋力が衰えて、膝を伸ばす

ことができないためなのではないかと素人と

しては考えてしまうのですが、いかがでしょう?

 

 これだけの質問のために、話を聞きに行く

のも時間がもったいないですので、誰か、

聞きに行った方がいましたら、教えて

くれると助かります。

 

 日時は2016年12月22日(木)、時間は

10:25~16:00、会場はJST東京本部別館

1Fホール(東京・市ケ谷)、参加費は

無料だそうですよ。