知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ビフィズス菌とビフィコロン

 新聞の全面広告で、日清製粉

グループの、ビフィコロンという、

ビフィズス菌を大腸にまで届けて

くれる、ダブルガードというのが

出ていました。

 

 ビフィコロン通販限定で、「ビフィ

コロン」を初めてご購入の方限定、

通常価格4,320円が、なんと!!

2,160円!!だそうで。

(私は、日清製粉グループの回し

者ではありませんので、念のため)

 

 新聞広告によると、ビフィズス菌

加齢により減って行き、せっかく摂っ

ても腸内から日々排出されてしまう

そうで。

 

 乳酸菌は主に小腸に生息しており、

ビフィズス菌は主に大腸に生息し、

大腸内善玉菌でのビフィズス菌

占有率は何と!!99.9%だそうで。

(またまた、回し者ではありません

ので、念のため)

 

 ということで、生きたままビフィ

ズス菌を大腸まで運んでくれるのが

ビフィコロンだそうで、ビフィコロン

1カプセルに生きたビフィズス菌が、

なんと!!40億個!!

(しつこいですね)

 

 これからも元気でいるためには、

「1日1カプセル、手軽な健康習慣

(目安)を始めてみませんか?」

(私が言っているわけではなく、広告に

書いてある通りを書いています)

 

 効果は本当にあるんでしょうかね?

 

 まあ、効果のほどは、私のほうでは

わかりませんが、どんな特許なんだ?

というのは、私のほうで調べることが

できますので、調べてみましょう。

 

 特許は5087167「ビフィズス菌大腸

デリバリーカプセル及びその製造方法」

で、登録は2012年9月14日、要約は、

以下のようになっています。

 

【課題】

ハードカプセルに内包されるビフィズス菌

胃及び小腸で溶出することなく、大腸で速やか

に溶出し、かつ、胃及び小腸でのハードカプ

セル内への水分の侵入を抑え、ビフィズス菌

の失活を抑えることができるビフィズス菌大腸

デリバリーカプセルであって、動物性タンパク

質を使用せずに十分な強度を有し、強度を

増大させるためのコーティングが不要であり、

更にコーティング量を抑え、有利な製造コスト

で製造できるビフィズス菌大腸デリバリー

カプセル及びその製造方法の提供。

 

【解決手段】

ゼラチン又はセルロース誘導体を基材とする

ハードカプセル内にビフィズス菌を含み、

前記カプセルの嵌合部にバンドシールを有し、

前記カプセルの表面に、キトサン含有層と、

腸溶性基材含有層とを、この順に有してなる

ビフィズス菌大腸デリバリーカプセル及び

その製造方法である。

 

 出願人を見てみると、「フロイント産業

株式会社」と、日清製粉グループの、「日清

ファルマ株式会社」との共願となっています。

 

 あんまり聞いたことがない名前(という

のは私だけ??)ですので、会社を調べ

ると、以下のようになりますよ。

 

・ フロイント産業

http://www.freund.co.jp/

 創立は1964年、本社は新宿区大久保、

資本金10億3,560万円、連結従業員数

370名、JASDAQに上場されており、売上高

19,027万円、セグメント別売上高を貼り付け

させてもらうと以下のようになるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20160523165838j:plain

 

 事業概要は以下だそうです。

 

http://www.freund.co.jp/company/bussiness/business.html

 

http://www.freund.co.jp/company/about/about.html

 

 特許出願から見る研究開発は、以下の

ようになるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20160523165932j:plain

 

・ 日清ファルマ株式会社

http://www.nisshin-pharma.com/

日清ファルマ自体の売り上げ情報等は

ありませんが、工場は長野県の上田市

あるそうで、「ファインケミカル事業と

健康食品事業があり、健康食品事業に

加え、医薬品原薬、医薬製剤分野を

通じて人々の健康と生活を見つめ続け

ているのが、日清ファルマ株式会社です。」

だそうです。

 

 特許出願を調べると、以下のように

なりますよ。

 

f:id:oukajinsugawa:20160523170027j:plain

 

 「鰯の頭も信心から」、ということで、

「お客さん、ビフィコロンを一つ、いかが

です?」

(効能を、私が保証するものではありません

ので、念のため)