知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ブリヂストンのタイヤセンサー路面判別技術

 ということで、しばらく前に、ブリヂ

ストンのタイヤセンサーでの路面判別

技術が発表されていましたね。

 

http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2015112502.html

 

 結構反響が大きかったようですが。

 

 ということで、どんな発明なのか調べて

みましょう。

 

 まずは、タイヤのセンサー技術ってIPC

ではどれかいな?ということなのですが、

B60C19/00「車両用タイヤ、他」というのが

あるんです。

 

 また、Fタームでも3D241DC46「路面

状態(検知・推定 凍結など)」というのが

あるんです。

 

 ということで、まずは、狭い範囲で、この

2つの論理積を採ると以下になるんです。

  

・ 特開2015168362「路面状態推定方法」

・ 特開2014-035279「路面状態判別方法とその装置」

 

 2件だけ出て来て、両方とも株式会社

ブリヂストンからで、まだ登録はされて

いないようですね。

 

f:id:oukajinsugawa:20160328154525j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160328154539j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160328154555j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160328154606j:plain

 

【課題】センサーの数を増やすことなく、タイヤに

大入力があったか否かを精度よく判定して路面

状態を推定する方法を提供する。

 

【解決手段】タイヤに加速度センサーを配置して、

走行中のタイヤの振動を検出し、振動の時間

変化波形に出現するピーク位置から、タイヤの

踏み込み点の位置と蹴り出し点の位置とを

推定するとともに、推定された踏み込み点の

位置と蹴り出し点の位置とから算出された

タイヤの接地時間、接地外時間、及び、回転

時間のいずれかまたは複数を用いて、推定

された踏み込み点の位置と蹴り出し点の

位置が実際の踏み込み点の位置と蹴り出し

点の位置であるか否かを判定する踏み蹴り

位置判定を行い、踏み蹴り位置判定の判定

結果が誤推定である場合には、路面状態の

推定を行わないようにした。

 

 タイヤだけでの判別方法は、まだこの

ブリヂストン方式しか出願はされていない

ようです。

 

 ということで、3D241DC46「路面状態(検知・

推定 凍結など)」だけで広く検索をかけると、

70件近くヒットして来ますが、まだ、車での

制御関係が主なんですね。

 

 ブリヂストンさん、2020年をめどに市販車

への装着を目指すそうですので、期待して

待っていましょう。