ということで、検索するIPC分類が
以下のように決まりました。
・ B60W30/06から30/17
駐車時自動運転、衝突回避、走行奇跡維持、車間距離制御等
・ B60T7/12
自動初動のためのもの;運転者や乗客の意志によらない初動のためのもの等
・ B62D6/00
走行状態を検出した結果に応じて自動的に操向装置を制御する装置
しかし、考えてみると、上記には、一番
大事な歩行者を検知して交通事故を
起こさないような自動運転装置、というのが
入っていないような気がします。
ということで、プラピ(J-PlatPat)のテキスト
検索画面で、要約に「歩行者」と「自動車」と
いう言葉が入っている出願公開を調べて
みましょう。
検索された文献を調べると、IPCのB60Rの
21/00というのが沢山出てきますので、B60Rを
見てみると以下のようになりました。
(説明が長いので、私のほうで編集して
います)
B60R 他に分類されない車両,車両付属具
・1/00 光学的視認装置
・3/00 階段,例.踏板
・5/00 スーツケースなどを収容できる車両内の小室
・7/00 スーツケースより小さい個人の所有品を主として意図した車両内部のしまい込み
・9/00 荷物を運搬するための車両外部の補助部品
・11/00 他に分類されない物品の保持または支持装置
・13/00 車体の仕上,標識,装飾のための部材
・15/00 衛生装置の配置または適用
・16/00 電気回路または流体回路で他に分類されないもの
・17/00 潤滑方式または装置の配置または適用
・19/00 ホイールガード;ラジエターガード;障害物除去装置;衝突時の緩衝装置
・21/00 事故又は他の交通危機の場合乗員又は歩行者を負傷から保護又は防止するための車両の装置
・22/00 安全ベルトまたは身体装具
・25/00 車両の無断使用や盗難防止システム
・99/00 このサブクラスの他のグループに分類されない主題事項
1/00というのもそれっぽいですが、
調べると、撮像装置や表示装置などで、
究極的には自動運転にも使われる
かもしれませんが、まー、今回は
省きましょう。
ということで、さらに21/00を見て
みると以下のようになっていました。。
・21/00
・21/01 ・交通事故又は差し迫った交通事故の場合における安全装置の始動のための電気回路
・21/013 ・・衝突,差し迫った衝突,又は横転を検知するための手段を含むもの
・21/0132 ・・・車両挙動を表すパラメータに応答するもの
・21/0134 ・・・障害物との差し迫った接触に応答するもの
・21/0136 ・・・障害物との実際の接触に応答するもの
・21/015 ・・乗客,乗客用シート,又は子供用シートの存在又は位置を検知する手段を含むもの
・21/017 ・・安全装置に電力を供給する装置を含むもの
・21/02 ・乗員安全装置又は部品
・21/04 ・・車両内部のパッド入り内張り
・21/045 ・・・インストルメントパネル又はダッシュボードとの関連させたもの
・21/05 ・・・操向ホイール,操向手動レバー又は操向コラムと関連させたもの
・21/055 ・・パッド入り部品,例.ヘッドレスト,サンバイザ
・21/06 ・・安全ネット;透明シート,カーテン,又は類似のもの
・21/08 ・・・非作動位置から作動位置間で可動のもの
・21/09 ・・作動位置から邪魔にならない位置へ可動の制御要素又は操作ハンドル
・21/11 ・・頭上ガード
・21/12 ・・乗員を車両の内外からの人体攻撃から保護するもの
・21/13 ・・横転時の保護
・21/16 ・・衝突時に膨張するように設計された膨張可能な乗員拘束又は抑制装置,例.エアバッグ
・21/18 ・・・ベルト又はハーネスとして形成された膨張可能な部材
・21/20 ・・・膨張可能な部材を不使用時又は収縮時保管するための装置
・21/201 ・・・・膨張可能な部材を梱包するためのストラップ又は包装
・21/203 ・・・・ステアリングホイール又はステアリングコラムにおけるもの
・21/205 ・・・・ダッシュボードにおけるもの
・21/206 ・・・・・ダッシュボードの下方におけるもの
・21/207 ・・・・車両用シートにおけるもの
・21/21 ・・・・車両の側面パネルにおけるもの
・21/213 ・・・・車両のルーフフレーム又はピラーにおけるもの
・21/214 ・・・・ルーフパネルにおけるもの
・21/215 ・・・・膨張可能な部材のカバーに特徴のあるもの
・21/2155 ・・・・・カバーの動きが複雑であるもの
・21/216 ・・・・・展開中のカバーの動きを規制するテザーを含むもの
・21/2165 ・・・・・開口部を規定するテアラインに特徴のあるもの
・21/217 ・・・・膨張流体の供給源保持器
・21/23 ・・・膨張可能な部材
・21/231 ・・・・その形状,構造又は空間配置に特徴のあるもの
・21/232 ・・・・・カーテン型エアバッグ
・21/233 ・・・・・複数の独立室からなるもの
・21/2334 ・・・・・形状調整されるもの
・21/2338 ・・・・・・テザーを用いるもの
・21/2342 ・・・・・・テアシームを用いるもの
・21/2346 ・・・・・・ソフトディフューザを用いるもの
・21/235 ・・・・材料に特徴のあるもの
・21/237 ・・・・折り畳み方に特徴のあるもの
・21/239 ・・・・排気手段に特徴のあるもの
・21/26 ・・・膨張流体の供給源又は膨張流体の流れを制御する手段
・21/261 ・・・・膨張流体の流れを拡散又はガイドするもの
・21/262 ・・・・・細長い管状のディフューザ
・21/263 ・・・・可変供給源,例.複数の段階又は制御された出力
・21/264 ・・・・ガスの瞬間発生によるもの
・21/268 ・・・・貯蔵された加圧ガスの瞬間放出によるもの
・21/272 ・・・・・解放直前又は解放中のガスの圧力増加の手段を有するもの
・21/274 ・・・・・流体の供給源を破裂又は開放する手段
・21/276 ・・・・膨張流体の供給源に排気手段
・21/30 ・・・・周囲空気を供給ラインに引込み,それを膨張流体と混合する手段
・21/33 ・・・膨張の非電気的始動のための装置
・21/34 ・車両の非乗員,例.歩行者の保護
・21/36 ・・エアバッグを用いるもの
・21/38 ・・ボンネットを持ち上げるもの
結構エアバッグ関係がいろいろ分類
されているようですが、まあエアバッグは
検索からは除くとして、歩行者検知は
21/01~21/0136と21/34が関係
しそうです。
21/34は歩行者にぶつかった
ときにエアバッグやバンパーなどで
歩行者を保護するもののようですので、
あとで時間があったときに、この分類は
単独で調べることと致しましょう。
(ほかの21/01~21/0136も調べると
ちょっと違うようなものが多いですが、まあ
検索には入れてみましょう。
そうすると、今回用いる検索用のIPC
分類は、
・ B60W30/06から30/17
駐車時自動運転、衝突回避、走行軌跡維持、車間距離制御等
・ B60T7/12
自動初動のためのもの;運転者や乗客の意志によらない初動のためのもの等
・B62D6/00
走行状態を検出した結果に応じて自動的に操向装置を制御する装置
・ B60R21/01~21/0136
衝突検知手段等
となり、曲がる手段は入れませんでしたが
まあ、「走る、止まる、衝突・事故回避」
が入っているで、これで分析しましょう。
尚、特許庁が調べるときには、(別に
特許庁さんが調べているのではなくて、
委託を受けた業者さんが調べて
いるのですが)、もっと広い分類で
検索して、ひとつひとつ文献を読んで
分析しています。
今までは、車関係でIPC分類を調べて
来ましたが、実は、自動運転には、電気
系統とか、センサー技術とか他のIPC
セクションの分類も必要なわけでして、
上記のほかにもいろいろあるのですが、
まあ、物理的な(電気的な)衝突防止
G08G1/16というのもあり、これで検索
すると数が膨大なので、これはこれで
別に分析いたしましょう。