来ましたが、それでは、日本板硝子さんでは
その先としてどのような研究開発をおこなって
いるのでしょう。
この記事が化学工業日報3月4日の朝刊に
出ていました。
これが、断熱性能を究極まで高めるという
「熱貫流率ゼロ」ガラスというものです。
特許出願中となっているので、特許公開
情報を調べてみましたが、残念ながら、まだ
公開されていませんでした。
ということから、新聞に書いてある情報を
抜き書きしてみましょう。
複層真空ガラスというのは、以前と同じですが、
これに導電膜を形成し、膜に給電することに
よって、ガラスの表面温度を上昇させ、断熱
性能をさらに高めるのだそうです。
給電方式も、今はやりのワイヤレス給電
システムを使うそうで、可動窓にも使える
ようにするそうです。
まあ、常にコードがついていたら、結構
面倒なものになるでしょうから、いいアイデア
なのではと思います。
複層ガラスは、単板ガラスに比して、
暖冷房負荷を37%程度低減できるそう
ですね。
分析に使ったスペーシア21のほうは、
真空ガラススペーシアと、Low-Eガラス
を組み合わせ、空気層に熱伝導率が
低いアルゴンガスを封入したものです。
このスペーシア21は普通の複層ガラス
に比して、さらに31%の暖冷房負荷を
低減できるというものでした。
今回開発する熱貫流率ゼロガラスという
のは、どの程度の改善率か書かれていない
のですが、2014年度の開発完了を目指すと
なっていますので、2015年以降には
発売されるかもしれません。
ところで、表面温度を上昇させるとしか
書かれていないのですが、冷却はどうする
のでしょうかね。
ペルチェ効果は使えないもんでしょうか?
これをうまく応用できるようにして、逆にこの
エネルギーをゼーベック効果で電圧に変換
できるようにすれば少しは良いのでは?
(すんません。 思い付きで書いています。
起電力が小さすぎて、まあ、熱電対の代わり
ぐらいにしか使えないかもしれませんね。)
いずれにしろ、頑張って欲しいものです。