知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編4   まとめ

f:id:oukajinsugawa:20140525152809j:plain

 

 ということで、今回はFタームを掘り下げる

 という手法を説明しながら分析をして来ました。

 

 今回は分析手法に主眼を置きましたので、

 使用したマップはほとんどが、ランキング

 マップと時系列マップでした。

 

 分析の時には、以前に説明した、いろいろな

 マップを組合せ、一番わかりやすい手法で

 分析していくことになります。

 

 さらに、今回の分析も分析ソフトを使用した

 だけの分析ですので、実際業務でおこなう

 場合には、分析でターゲットの出願を絞り

 込み、負荷をなくしてから明細書を読む

 作業をすることで、工数を少なくすることが

 できます。

 

 分析手法だけの説明ではおもしろくない

 ので、それでは花王さんは今後どのような

 分野をねらっているのかをキーワードで

 調べて、今回の説明はおしまいにしましょう。

 

 冒頭のマップは、2007年までの出願と

 その後の出願では研究傾向はどのように

 変わったのかを調べたものです。

 

 分析は、出願書類に書かれているキー

 ワードを分析し、比較したものです。

 

 ひとつの出願で重複してキーワードが

 書かれていても一件とカウントしています。

 

 縦軸は件数です。

 

 これを見ると、コーヒーやお茶関係は発売が

 終わり、さらに血圧関係も一服したようです。

 

 それでは、花王さんは今後どのような

 方向に向かっているかというと、歯周病

 予防や、老化現象を抑える抗酸化剤、さらに

 動脈硬化などを抑えたりダイエットの期待が

 かかるポリフェノール関係を研究開発して

 いますので、そのうち商品が出てくるのかも?

 しれません。

 

 もちろん、今回説明したように、どのような

 商品に応用を考えているのかは、それぞれを

 商品カテゴリーでさらに分析できますが、

 今回の分析はこのへんにして、次回からは、

知財戦略中級編です。