知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2  必要は発明の母!!

 

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 オリンパスhttp://www.nippon.com/ja/features/c00513/から貼り付け

 

 昨年1126日のガイアの夜明けというTV

番組で「世界を救う・・・町工場(まちこうば)の

医療技術」というのをやっていました。

 

 内視鏡手術の話で、内視鏡の先に刃渡り

2mmのはさみをつけて、モニターを見ながら

はさみを操作し、腫瘍をつかみ引っ張り上げて

腫瘍のみ切断できるそうです。

 

 食道がん内視鏡での手術をおこなって

いたのですが、切る瞬間にはさみに電流を

流し腫瘍を除去するそうです。

 

 メスなどに比べ的確にガンを捉え除去でき、

1時間程度で終了するそうです。

 

 お医者さんの話では、使ってみると安全性が

高いので、この極小はさみは全国700の病院が

採用しているそうです。

 

 これを唯一作れるのが、諏訪湖のほとり長野の

岡谷市にある町工場(まちこうば)、有限会社

リバー精工というところです。

 

 2年前に番組が町工場を取材したときは、医療

現場の声を受け3年がかりではさみを開発し、

138000円からという値段で医療現場に

供給していたそうです。

  

 ここの社長さん自身がガン患者で、胃や

大腸など5つの内臓にがんができ、そのときは

自分が開発したはさみは使えず胃や大腸などの

半分以上を切除し、5年後の生存率50%と宣告された

そうです。

 

 社長さんが言っていましたが、「患者がものを

作るっていうのは強いですよ、私が患者だから、

こういうものがあったらというのを身をもって

体験しているんです」ということでした。

 

 その後極小はさみを使う手術は2012年に保険

診療の対象に認められ、注文が殺到し2年間で

7倍になったそうです。

 

 まさに 「必要は発明の母!!」。

 

 よく言ったものです。

 

 ということで、ファイバースコープによる内視鏡

では、手術までできるようになっていますが、

カプセル内視鏡では、診断ぐらいまでしかできない

のでは?と思いますが、今後に期待しましょう。