知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

アイアンマンスーツですか? それともGravity Jet Suit?

 TIME123日号を見ていたら(見ていた

だけで、読んでいたわけではありません、えっ

へん)、特集がTHE 50 BEST INVENTIONS of

2018というものでした。

 

 TIMEでは、毎年その年の顕著な発明を取り

上げているそうで、今年は、ドイツのFranka

Emikaのロボットアームや、3Mのスモッグを

回避する屋根に塗る粒状物、最近月旅行で

話題の(剛力彩芽ちゃんで話題の、と言っても

いいですが)のZOZOのストレッチゾゾスーツ、

UKVOLLEBAKの暗いところで光るソーラー

チャージジャケット、アキュビューの光に反応し

明るさが変わるコンタクトレンズ、などなど

50件が取り上げられていました。

(詳細を知りたい方は、雑誌を購入してみて

ください。)

 

 この中で、最近話題になっている、フライング

スーツも取り上げられていました。

 

 このスーツは、以下のように、着るだけで

空を飛べるというもので、作製は、2017

設立の新興企業、ロンドンベースのGRAVITY

INDUSTRIESというところです。

 

https://gravity.co/

 

 上のURLのように、名前はGravity Jet Suit

創業18か月で20か国、60か所でイベントを

おこなったそうです。(残念ながら日本は

まだのようですね。)

 

 雑誌の記事によると、1,050馬力(大きい

のか小さいのかわかりません、です、はい。)、

両腕にそれぞれ2つ、背中に1つの計5つの

ミニジェットエンジンを搭載し、50mphで飛行

できるそうです。(マイル表示なので、時速

80キロと猛スピードですね。)

 

 ということで、どんな発明なのか見てみましょう。

 

 検索すると、WO2018/154293A1、出願が2018

221日(優先権を主張しているため、すでに公開

されています。)発明の名称が「A FLIGHT SYSTEM」、

要約を見てみると、「複数の推進機構を備えたウエ

アラブルフライトスーツ」だそうですよ。

 

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 以下のような両脚バージョンも考えられるそうです。

 

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 雑誌記事によると、残念ながら値段はまだ44

ドルもするそうで、音もめちゃくちゃうるさいそう

です。

 

 創業者のBrowningさんによると、開発資金は

スーツレースのチケットセールスやイベントなどで

賄い、コストダウンしたり、電動バージョンを開発

したりするそうですので、期待いたしましょう。