知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ウエアラブル超音波血圧測定センサー

 昨日の日経東北版に、東北大学

研究グループが、超音波センサーに

よる血圧計測の実証実験を始めると

いう記事が載っていました。

 

 従来の巻き付け型と異なり圧迫感が

ないため継続して計測でき、脳卒中など

の予兆をとらえやすくなり、将来はウエア

ラブる機器にし、健康管理事業への活用を

目指す、となっています。

 

 記事によると、腕に取り付けた小型の

機器から皮膚の内側に向けて超音波を

発生させ、血管の壁の皮膚側と体内側の

両方で跳ね返らせ、その時間差から血管

径を計測し、収縮期血圧拡張期血圧

値を求めるそうです。

 

 血圧以外に、心拍数や血流量なども

計測できるそうで、将来は、計測した

データを医療機関などに随時通信する

機能を追加するそうです。

 

 ということで、どんな発明か調べると、

すでに国際出願がされて、国内では

特許登録されており、再表2015/075863

特許6197046「超音波プローブ及びこの

超音波プローブを用いた生体の血管径の

測定方法」となっています。

 

【要約】

  超音波プローブを皮膚表面に載置した

ときの位置の影響を受けずに、血管径を

確実に測定することができるようにした

超音波プローブを提供する。

  生体の血管(B)の径を、パルスエコー

法を用いて測定するための本発明の

超音波プローブ(P)は、パルス電圧が

印加されて血管に向けてパルス波を

発振する発振部(2)と、血管に衝突

して反射する反射波を受信する受信部

(3)とを備える。発振部は、平面視正

六角形の圧電素子(22)の複数を同一

平面内でハニカム状に配置したもので

あり、各圧電素子の夫々には、パルス

電源(E)により選択的にパルス電圧が

印加されるように構成している。

 

f:id:oukajinsugawa:20171206090903j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20171206090924j:plain

 

 早く実用化されるといいですね。