知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

深層水で牡蛎を畜養するんですね。

 牡蛎はお好きですか?

 

 寒くなってきて、牡蠣鍋で一杯など、

オツなものですな。

 

 ということで、WEBを覗くと、牡蛎

浄化方法で特許を取得したなどという

記事が出ています。

 

www.sankeibiz.jp

 

 日本最大級のオイスターバーチェーン

株式会社ゼネラル・オイスターというのが

あるんだそうで、今日から1214日まで

牡蛎食べ放題というのを開催するそうで。

 

 ここで提供するのは、2017年に特許を

取得した独自技術で安全管理をおこなって

いるそうですが、それはいいとして、4,580

もするそうで、お高いんですね。

 

 株式会社ゼネラル・オイスターのホーム

ページはこちら。

 

http://www.oysterbar.co.jp/

 

 最初から、特許取得と大々的に出て

いますので、どんな特許なのか見てみる

と、特開2016015947「カキの畜養方法」、

出願人はグループ企業のヒューマンウェブ、

審判までおこなって20171129日に

特許6240037特許権者は変更されて、

ゼネラル・オイスターさんとして、発行

されています。

 

【課題】

 ウイルスや細菌汚染の心配がなく、安全

性が高く、しかも鮮度がよく栄養価が高い

高品質なカキを提供することを目的とする。

 

【解決手段】海

 洋深層水を用いてカキを畜養する方法で

あって、水槽中のカキに対し、海水温8~

18℃で、12~72時間、海洋深層水

かけ流して畜養を行うカキの畜養方法で

ある。

 

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 ヒューマンウェブさんとゼネラル・オイ

スターさんからは、そのほかに、特開2016-

086793「カキの保存方法」、再表2016/

129703「カキの陸上養殖方法」などが出て

います。

 

【課題】

 旬のマガキの状態を保持し、これまで

マガキの端境期で、市場供給困難な時期に

流通をさせること、およびノロウイルス

などの汚染リスクが限りなく低減された

安全性の高いカキを提供することなど、

出荷時期を調整できる保存方法を提供する。

 

【解決手段】

 海洋深層水を用いてカキを長期畜養する

保存方法であって、水槽中のカキに対し、

海水温0~20℃で、4日~6ヶ月間、かけ

流して畜養を行うことにより、カキを保存

する方法である。

 

【要約】

  ウイルスや細菌などの微生物による汚染

がなく安全性が高く、しかも新鮮で栄養価の

高いカキを、一年を通して旬の時期と同じ

状態で、提供することを目的とする。

  カキの幼生を、海洋深層水を含む海水中で

培養した微細藻類を給餌し、海洋深層水

含む海水を用いて水槽中で成貝まで育成

する、カキの陸上養殖方法である。

具体的には、海水温10℃~30℃で、5ヶ月~

18ヶ月間、ロープに採苗器を縦または

横吊るした垂下式にて、海洋深層水をかけ

流し、または一定時間止水、かけ流しの繰り

返しで育成を行うカキの陸上養殖方法である。

 

 ちなみに、牡蛎の養殖方法は、他からも

色々出ていますので、興味がある方は

調べてみてください。

 

 ということで、お金持ちのダンナ、お妾さんと

行ってみてはいかがです?

(こんなことをこの時代に書くと、セクハラで

訴えられること請け合いかもしれませんね。)