知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

文化シヤッターさんの、止めピタ

 この前、がっちりマンデーでゲリラ

豪雨対策の話をやっていて、文化

シヤッターさんの「止めピタ」という

のを紹介していましたね。

 

 調べると以下のように、シート状の

止水シートというのを張るだけで、

水圧を利用して、家の玄関戸などに

ぴったり張り付き、隙間は樹脂で塞ぎ、

浸水を防いでくれるそうで、問い合わ

せが殺到している、などと紹介して

いました。

 

www.bunka-s-pro.jp

 

 テレビによると、文化シヤッター

さん、止水事業に2012年に参入し、

2012年に1億5千万円の売り上げだった

ものが、2016年に6億2500万円と

浸水対策商品の売上は年々伸びている

そうです。

 

 文化シヤッターさんの製品では、

もうひとつ紹介していて、ザ・パーク

ハウス二子玉川碧の杜というところ

に設置されている、昨年発売された

止水マシーン、浮力起状式止水板

というもので、水が入ると防水パネル

が自動的にが起き上がり、人が常駐

していない駐車場などに対応できる

んだそうですね。

 

 この防水パネルは、水より軽い

パネルを使用しているため、その

下に水が入ってくることにより、防水

パネルが浮力で起き上がり、浸水を

止めるんだ、などと言っていました。

 

www.bunka-s-pro.jp

 

 ザ・パークハウス二子玉川碧の杜に

住んでお出での方は、見たことが、

おありです?

 

 ということで、文化シヤッターさんの

止水技術を、止水や防水浸水という

言葉が要約に含まれているものを

出願公開で検索すると、以下のように

なり、2010年頃から本格的な研究

開発を開始し、テレビで紹介して

いたように、2012年から参入し出した

のがわかります。

 

f:id:oukajinsugawa:20170911102007j:plain

 

 シート状の止めピタの発明はいろいろ

出ていますが、一番最近の特開2017-

096096「開口部の防水装置およびシー

ト」は以下だそうですよ。

 

【課題】

 開閉体によって開閉される開口部からの

浸水を抑制することができる開口部の

防水装置を提供する。

 

【解決手段】

 開口部の防水装置は、構造物の屋内側と

屋外側とを連通し、かつ開閉体によって

開閉される開口部に設置されるシートと、

シートの上端部を少なくとも開閉体の屋

外側の面に固定する固定部材と、を備え、

シートは、開閉体の鉛直方向下端側の

所定部と、構造物とを一体に覆うことで

開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、水圧に

よって押圧されることにより、所定部の屋外

側の面に密着可能である。

 

f:id:oukajinsugawa:20170911101951j:plain

 

 尚、「止めピタ」は、商標登録5551091、

出願日2012年7月2日となっていますので、

以下の商品には使わないように致しましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20170911102128j:plain

 

 ちなみに、文化シヤッターさんのヤは、

小さい「ャ」ではなく、大きい「ヤ」です

ので、念のため。

(以下のように、シヤチハタさんも同様です。)

 

http://oukajinsugawa.hatenadiary.jp/?page=1403470800