知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

LIMEX(ライメックス)特許技術

 この前、テレビで、LIMEXという

紙に代わる、水に濡れてもボール

ペンで書けるシートの話をしていま

した。

 

・ 商標登録5674584

 標準文字商標「LIMEX」

 権利者:株式会社TBf:id:oukajinsugawa:20170903075704j:plain

 ということで、これを開発している

のが、株式会社TBMさんだそうですね。

 

https://tb-m.com/

 

 株式会社TBMさんも、LIMEXも、

ウイキにあるぐらい有名なんですね。

 

TBM (企業) - Wikipedia

 

LIMEX - Wikipedia

 

 知りませんでした、です、はい。

 

 新素材ライメックスは、石灰石

主な原料だそうで、LIMEXは、石灰の

LIMEと無限を意味するEXから名付け

られたそうです。

 

 この新素材は、パルプからできている

普通の紙とほぼ変わりない使い方が

できるそうで、普通の紙と一番違う特徴は、

耐久性と耐水性に優れ、通常の紙は、

パルプの繊維がからまりあっている

構造上、そこに水が浸み込むと、繊維の

結びつきが弱まり破れてしまうため、

水に弱いのですが、この新素材は、

石灰石を砕いた粉末に20%の割合で

合成樹脂を配合するため、石灰石

樹脂が結合し、表面に隙間ができない

ため水が染み込まず、水をはじくんだ

そうです。

(軽くするため、ミクロの空気は含ま

せているとのこと)

 

 お茶や醤油がこぼれても、サッと拭く

だけでOKなので、スシローさんでは、

この6月からメニューの紙にライメックスを

採用したり、お花屋さんでは、花を鉢に

入れ替えず水やりができるため、花を

活けて飾っている花ボックスをこのシート

で作製しているそうですよ。

 

 この新素材、石灰石を主原料にして

いるため、資源の少ない日本で100%

自給できる数少ない資源だそうで、国内の

採掘場は200か所以上あり、国内埋蔵

量は240億トン、世界中でもほぼ無尽蔵

で、安くて豊富、100年以上は枯渇しない

と言われているんだそうです。

(逆に、100年程度で枯渇してしまうと

いう言い方もできますが。)

 

 普通の紙は10トンの紙を製造するのに、

木200本、水1000トンが必要ですが、

ライメックスは木も水も使わないため、

環境にやさしい、とか言っていましたね。

 

 ということで、特許出願を見てみると

以下のようになっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20170903075636j:plain

 

 一番最初の特許5461614を見て

みましょう。

 

【課題】

 本発明の課題は、夾雑物の発生防止、

厚さが均一なシートの作成、シートの表面

性向上および見かけ比重の調整等が

できる無機物質粉末高配合薄膜シートの

製造方法の提供である。

 

【解決手段】

 薄膜シートの製造方法において、特定の

無機物質粉末、熱可塑性樹脂、補助剤を

準備する工程と、所定の配合率で配合

した原料に強い剪断応力を作用させて

混練する工程と、混練した原料を供給して、

Tダイ方式押出成形機でシートを成形する

工程と、特定の条件で延伸を行なって

望の見かけ比重に調整する工程と等を

有する。

 

 特許5461614のファミリーは以下と

なっており、水が製造の問題となる海外

展開も視野に入っているのでしょう。

 

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