知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

DEPATISnetを使ってみよう! その8 検索結果

 それでは、今回は検索結果の見方を

調べてみましょう。

 

 まずはいつものように、以下から入り

ましょう。

 

https://depatisnet.dpma.de/DepatisNet/depatisnet?action=einsteiger

 

 今回は、「2009年の第三四半期に

公開された全固体リチウム二次電池

検索して、公開番号、出願日、公開日、

出願人、発明の名称を表示させて、

出願日の古いものから50件づつ表示

させてくださいな。」と、お願いする

ことと致しましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20170804131837j:plain

 

 そうすると、以下の結果となりました。

(表示画面の大きさによって、表示形態が

異なります。)

 

f:id:oukajinsugawa:20170804131858j:plain

 

 これを一つ一つ詳しく見て行きましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20170804131910j:plain

 

 まずは、検索式が表示されます。

 

 この検索式は、エキスパート検索の検索

式で表示されますので、参考に致しましょう。

 

 次は、「検索結果は、157件でーす。」と

なります。

 

 再度、検索式などを見直す場合には、

「Back to the Future」(ではないです

ね。)をクリック致しましょう。

 

 検索式は、そのまま残っています。

 

f:id:oukajinsugawa:20170804131952j:plain

 

 次の、「Remove family members」と

「Replace family members」って、何が

違うんじゃい?というところですが、

Removeのほうは、検索リスト157件の

中で、ファミリーがあったら、検索リストに

ある文献だけで、ファミリー単位で表示

させてくれます。

 

 Replaceのほうは、この157件のファミ

リーを、デパ地下ネットに収録されている

範囲で調べて、ファミリー単位で表示させ

てくれます。

 

 すなわち、Removeをクリックすると、

この157件の範囲でしかファミリーは表示

されませんが、Replaceを押すと、これ

以外でファミリーと判断された文献も表示

されます。

 

 ためしに、Removeのほうをクリック

すると、ファミリー単位で表示されますので、

以下のように、ファミリー単位で123件の

結果となります。

 

f:id:oukajinsugawa:20170804132154j:plain

 

 それでは、ファミリーで表示されるのが

わかりましたが、一番最初に出願された

文献が表示されるのか?というと、残念

でした、そうではなくて、そのファミリーの

以下の順番の一番早いものが1件表示

されるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20170804132214j:plain

 

 すなわち、ドイツ語ユーザーインターフェ

イスを使っている場合には、そのファミリーに

DE/C#があったら、これが表示されますし、

DE/C#がなくて、DE/B#があるならDE/B#が

表示されます。

 

 我々は、英語のインターフェイスを使って

いますので、たとえば、ファミリーに、日本の

文献と、PCT出願が含まれている場合には、

日本の文献が表示されるのではなくて、PCT

出願公開文献が1件として、Result listに

表示されることになります。

 

 それでは、先ほどのRemoveとReplaceの

違いを、実際にクリックして、見てみま

しょう。(以下は、公開日が古いもの順に

並べ替えています。)

 

・ Remove

 

f:id:oukajinsugawa:20170804132254j:plain

 

・ Replace

 

f:id:oukajinsugawa:20170804132306j:plain

 

 Replaceのほうは、最初の検索結果だけで

なく、ほかの最初に検索されなかったファミ

リーも表示されているのがわかります。

 

 ということですので、逆もまた真なりとは

いかず、たとえば、removeをクリックして

からreplaceをクリックすると、removeを

クリックした後の結果と、その後replaceを

クリックした後の結果は違うものとなりますが、

replaceをクリックした後、removeをクリック

した場合には、replaceとremoveの結果は同じ

になりますので、ご参考。

 

 続く。