知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

溶けないアイス?

 この前テレビを見ていましたら、溶け

ないアイスというのを紹介していました。

 

 酔っ払って見ていましたので(いつも

そうですが。)、内容がよくわからなかっ

たのですが、WEBで検索すると、あり

ますね。

 

魔法ではなく科学! 室温40度でもほとんど溶けない、スゴいアイスが7/3(月)東京初出店! 金沢大の名誉教授が開発した「金座和アイス」~大阪には7/15(土)登場 - ネタとぴ

 

 金座和アイスというんですね。

 

 室温40℃で3時間たってもほとんど溶け

て来ないと書かれており、東京原宿の竹下

通りと書かれていますので、テレビでは、

このお店を紹介していたのかも知れません。

(大阪にも出店したそうですが。)

 

 太田富久先生という方が開発したそうで、

以下には、製法特許を取得した、と書かれて

いますので、どんな特許か見てみましょう。

 

www.jiji.com

 

 そうすると、特許5603088、出願人は、

太田先生と豊田剛史さん、発明の名称は、

「起泡済み食材及びその製造方法」だ

そうです。

 

【課題】

  起泡後の形状を長時間維持することが

できる起泡済み食材を提供することを目的と

する。

 

【解決手段】

  果実の水分を除去して固形分40%以上と

した果実加工品をクリーム状食品に加えて

起泡させる。果実加工品に含まれるペクチン

オリゴ糖及びクエン酸の作用により、起泡

後のクリームの保形性が向上し、クリームの

形状を室温で長時間維持することができる。

また、起泡後のクリームにおける冷解凍時の

離水を抑制することができる。このため、

冷凍前のクリームの味が解凍後も維持される。

特に、クリーム状食品として生クリームを

使用して起泡させた場合であっても、味を

劣化させることなく冷解凍することができる

ので、長期保存が可能になる。起泡済み食材の

具体例としては、ホイップクリーム、アイス

クリーム及びソフトクリーム等がある。

 

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 溶けないのも重要ですが、味を劣化

させないようにするのが重要なんですね。

 

 田舎者の王花陣先生には、金沢東山や、

東京原宿竹下通り、大阪アメリカ村という

のがどこにあるのかわかりませんが、

近くへお出での方は、「おーっ、これか!」

ということで、一つ、食べてみてください。