知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

熱中症予防対策

 新聞を見ていましたら、「屋外工事現場

などでの熱中症を防ぐために、富士通

大林組が、AIやITを活用した対策に

乗り出した。」という記事が出ていました。

(現在、国際展示場で開催されている

「猛暑対策展」というのに、富士通さんも

出展しているようですね。

https://jmacv.herokuapp.com/mousyo2017/webguide/detail?exhibitorid=77074

行っていないので、わかりませんが。)

 

 作業員の体調、気温などをコンピュー

ターが分析し、本人や管理者に通知する

システムなんだそうです。

 

 熱中症も、感ピューター?の時代から、

コンピューターの時代になったんですね。

 

 富士通は腕時計センサーとAIを組み合わせ、

心拍数、運動量、歩数、気温、湿度などを

測定し、分析するんだそうです。

 

 大林組のほうは、作業員の下着に心拍数を

測定するセンサーを取り付け、データを分析

するんだそうです。

 

 最近、急に暑くなって、熱中症で運ばれる

人が増えていますので、普通の一般向けも、

そのうち出て来るのではないでしょうか?

 

 ということで、熱中症という言葉が発明の

名称に入っている特許出願を日本の公開

公報で調べると、以下のようになっていま

した。

 

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発明の名称に熱中症というのが入って

いる出願は、2002年から出現し、2001年

より前はありませんでした。

 

 2011年と2012年が非常に多いのですが、

内容を見てみると、福島原発で働く人の

ための熱中症対策で、出願が増加したよう

です。

 

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 やはり原発関係が多いですね。

 

 ちなみに、日射病という言葉は、

1996年の出願が1件、熱射病は、

2007年に1件でした。

 

 富士通さんの発明は、特開2015-

054224「熱中症判定装置、携帯端末

装置、熱中症判定方法および熱中症

判定プログラム」というもので、以下と

なります。

 

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 「熱中症って日本だけのものかな?」などと

つぶやきシローさん状態で、「The Lens」で

世界を検索してみると、あるんですね、世界

でも。("heat attack" heatstroke "heat stroke"

で検索しています。)

 

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 中国が断然多いんですね。

 

 なんか、暑そうですもんね。

 

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 出願数もうなぎ登りで、温暖化が世界で

広がっているのがわかります。