知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

キリン

 今回は、キリンさんのお話です。

 

 キリン、知ってます?

 

 キリン・・・・・・。

 

 「バッキャロー、3歳児でも知って

るY。」というのは、ごもっとも。

(この前、テレビを見ていたら、3歳児に、

将来何になりたいか?という質問をしたら、

「キリンさんになりたい。」と言って、

いましたが。)

 

 東日本大震災のときに、原発に水を

かけたコンクリートポンプ車を、通称、

「キリン」と呼んでいるそうですね。

 

 私は全く知りませんでした。

 

 知ってました?

 

 原発、キリンでWEB検索をかけると、

以下のような記事がいろいろ出てきます。

 

http://plus-mie.jp/fukushima.html

 

http://www.news-postseven.com/archives/20111120_70702.html

 

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/cntcolumn/15/00012/00012/

 

 ということで、極東開発工業さんでは、

33メートル級のコンクリートポンプ車を

発売したそうで。

 

http://www.kyokuto.com/ir/pdf/170703.pdf

 

 見ると、水平近く随分伸びるんですね。

 

 価格が7,900万円だそうですが、販売

目標が年間50台だそうで、結構売れる

車なんですね。

 

 どんな企業がコンクリートポンプ車を開発

しているのかを特許関係から調べるには、

特許分類ではIPC E04G21/04「現場におけ

る建築材料または建築要素の準備,搬送

または築造;建設作業のためのその他の

装置または手段で、搬送と分配の両者を

行うための装置(コンクリートポンプはF04)」を

使えばよいのですが、関係ないものも多数

入ってしまうため、エイヤーっと、発明の

名称が、そのものズバリの、「コンクリート

ポンプ車」(英語では、concrete pump truck)で、

出願公開の検索をすると、以下のように

なります。(皆様が仕事で検索する場合には、

このような、いい加減検索?はしないように

しましょうね。)

 

f:id:oukajinsugawa:20170710141633j:plain

 

 今回話題にした極東開発工業が多くて、

原発事故の際に書かれていた、ドイツの

プッツ(プツ)マイスターもありますね。

 

 開発しているのは、やはり建設会社が

多いようです。

 

 世界ではどうか?ということで、得意の

「The Lens」で検索をかけると以下のように

なりました。

 

f:id:oukajinsugawa:20170710141700j:plain

 

 

(Lensの使い方は、以下をどうぞ。

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 )

 

 中国が随分多いんですね。

 

 建設ラッシュの影響なんでしょうか?

 

f:id:oukajinsugawa:20170710141828j:plain

 

 名寄せができていないため、同じ系統の

企業が複数出ていますが、Sany (Heavy)と

いうのは、原発事故のときに話題になった、

中国の三一重工で、下のほうに出ている、

プツマイスターも、現在は買収されて、三一

重工の傘下となっています。

 

 ということで、キリンさんでした。