知財アナリストのひとりごと

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太陽光発電テキスタイル

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 以前に、上のように、住江織物さんの太陽光

発電繊維について書きましたが、今度は、京都の

スフェラーパワーや、福井県などが共同して、

太陽光発電テキスタイルを使用した防災用

テントを開発したそうですね。

 

www.kankyo-business.jp

 

 スヘラーパワーさんは球状太陽電池スヘラーを、

松文産業は撚糸を主軸とした開発を、ウラセ

さんは、繊維素材加工をおこなっているようです。

 

http://sphelarpower.jp/

 

http://www.matsubun.co.jp/index.html

 

http://www.urase.co.jp/

 

http://www.urase.co.jp/solar%20power.pdf#search=%27%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%27

 

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 太陽光発電テキスタイルは、直径1.2ミリの

球状太陽電池を糸状に加工し、これをよこ糸と

して織り込んだ織物。厚みが約1.4ミリと薄く、

曲げた状態でも発電可能だそうですが、公開

公報を見てみると以下のようになっています。

 

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 たとえば、特開2016-171178は以下の

ようになっています。

 

【課題】

 フレキシブル性や伸長特性を損なわずに、

簡単な構造でもって隣接する半導体素子

付き機能糸同士の電気的な接続状態を

維持して出力特性の安定を図った半導体

素子付き繊維構造体を提供することである。

 

【解決手段】

 半導体素子付き繊維構造体1は、設定数

半導体素子付き機能糸6を、導電方向を

揃えて平面状に平行に配置し、導電方向に

隣接する半導体素子付き機能糸6同士を

導電線8又は導電接合材9を介して電気的に

接続した半導体素子付き機能構造部4と、

半導体素子付き機能構造部4の導電方向の

一端側において導体機能素子付き機能糸6に

電気的に接続され且つ半導体素子付き機能糸

6の導電方向の幅より短い幅に形成された1

又は複数の導電糸21からなる導電部5とを備え、

複数組の半導体素子付き機能構造部4及び

導電部5を繰り返すように平面的に配置し、導電

方向に隣接する半導体素子付き機能構造部4と

導電部5とを電気的に接続している。

 

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 スフェラーパワーさんと、ウラセさんでは、

テント以外にも、今年度から、ウエアラブル

用途向けに名刺サイズの小型センサ用太陽

光発電テキスタイルの有償提供を開始して

いるそうですので、今後これらを応用した

更なる製品が出て来るのでしょう。