知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ハリマウス?

 

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 上の登録商標は、登録53288441、

権利者は「有限会社アイツォー研究所」。

 

 指定商品は、

 

接着テープディスペンサー,自動テープ

貼り付け器,自動ラベル貼付器,家庭用

及び事務用修正テープ貼り付け器,事務用

又は家庭用自動のり又は接着剤塗布器,

事務用封かん器

 

となっています。

 

 有限会社アイツォー研究所さんは、京都府

京都市下京区西七条南月読町36、現在は、

ハリマウス株式会社となっているようで

(間違っていたらごめんなさい。)、ビジネス

メッセ2015最優秀賞受賞の、押しながら

貼ることで気泡が入りづらく、離すとカッターが

テープを切ってくれる、「片手でテープを

ハリマウス」だそうですよ。

 

http://harimouse.jp/

 

 どんな発明か調べると、特許4793608

「テープ送出装置及びテープ貼付器」

(WO2011/080977)となっており、海外では

中国、インドで出願、EPOと韓国では

すでに登録がされています。

 

【課題】

 テープの保持、テープの送り出しと貼り付け、

切断という一連の動作を片手でスムーズに

しかも確実に行うことができるテープ送出

装置を用いたテープ貼付器を提供する。

 

【解決手段】

 テープ貼付器は、テープ40と共に回転する

略円筒状の引出ローラ21と、引出ローラの

回転と共にテープを剥離させながら順送り

するための剥離ローラ23と、引出ローラと

剥離ローラとを連結するベルト26とを具備

するテープ送出装置を備える。

更に、テープ40を保持すると共にテープ送出

装置を支持するテープ保持体42と、テープ

保持体42に支持され、テープ40を被貼付

面1aに接触させる貼付ユニット3xと、テープ

保持体42に支持され、テープ40を切断する

切断刃55と、テープ保持体42を収納する

ケース10を具備し、テープ40の先を剥離

状態で溜め置くように構成する。

 

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

  しかし、現在広く普及しているテープホル

ダーの多くは指でテープを引き出してテープ

ホルダーに付属する切断刃でテープを切断

する非常に簡単な構造のものが殆どである。

この種のテープホルダーは、テープの引き出し、

切断、貼り付けという一連の動作を両手で

行わなければならない。しかも、切断刃が

鋸歯状である場合には、切断線がギザギザ

になり、またテープの交換も面倒であった。

 

【0005】

  誤字を修正するためのいわゆる「修正

テープ」のように、テープの引き出し、切断、

貼り付けという一連の動作を、片手でしかも

1動作で簡単にできるようにしたテープ

貼付器が安価に製造できれば非常に便利

である。ところが、修正テープとは異なり、

粘着テープは通常フィルム状の樹脂から

なるため強度も大きい。そのため張り終え

た後は切断刃などで切断しなければなら

なず、安価で実用的なものはあまり知られて

いない。

 

【0006】

  このようなテープ貼付器を実現するため

には、テープの保持、テープの送り出しと

貼り付け、切断という一連の動作を片手で

スムーズにしかも確実に行うための特別な

テープ送出機構が必要となる。

 

【0007】

  本発明は、上記に鑑みてなされたもので

あり、新規なテープ送出装置とこれを利用

したテープ貼付器を提供することを目的とする。

 

 

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 このほかに、詳細図がいろいろ添付されて

いますが、結構複雑な機構のようですね。

 

 特許出願日やWEBを見ると、結構以前から

あるようですが、ぜーんぜん知りませんでした。

 

 皆様、使っています?