知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

Patentscopeで、各国移行調査

 また、「国立研究開発法人科学技術振興

機構(JST)が主催する「新技術説明会」の

案内が来ていたのですが、千葉大学の山口匡

先生の「超音波による生体内の脂肪酸種判定

で健康リスクを低減」という発表が載って

いました。

(説明会は、2月28日で、もうすでに終わ

っています。)

 

新技術説明会:大学、公的研究機関およびJSTの各種事業により生まれた研究成果の実用化を促進します :発表内容詳細

 

 内容は上のような発表だそうで、特許出願を

調べると、以下となっています。

 

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 一番最近のものは以下だそうです。

 

【課題】

 超音波を用いて生体組織の性状を解析

することができ、病変部の進行レベルを

把握することができる超音波診断装置を

提供すること。

 

【解決手段】

 超音波診断装置1において、入力装置19の

操作により生体組織8の断層画像内に解析

領域が設定される。信号処理回路14及び画像

処理回路15によって、解析領域における生体

組織8からの複数の反射波信号が取得され、

それら反射波信号の強度データが求められる。

解析回路16において、強度データから振幅

確率密度分布が求められる。コントローラ10に

より、振幅確率密度分布に基づいて、生体組織

8における散乱体の密度が推定されるとともに、

散乱体の大きさが推定され、それらの推定結果に

基づいて生体組織8の性状が解析される。

 

 

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 上のURLでは、「外国出願特許あり」と

書かれていますので、きっと再表2007/

148735(WO2007/148735)と思われます

ので、見てみると、

 

【要約】

 より精度が高く、より客観的な評価が可能な

超音波画像作成装置、超音波画像作成方法、

超音波画像作成プログラムを提供する。

生体内臓器に放射された超音波の反射波を

受信する探触子と、探触子が受信した反射波に

基づき第一の信号データを作成する受信部と、

第一の信号データに基づき第一の画像データを

作成する画像データ作成部と、第一の画像

データと、第一の画像データとは別の第二の

画像データとを合成して合成データを作成する

合成部と、合成データに対して独立成分分析

行い、複数の成分データを作成する解析部と、

解析部が作成した複数の成分データの少なく

ともいずれかを表示する表示部と、を有する

超音波画像作成装置とする。

 

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だそうですが、以下のように、パテス子

さん(PATENTSCOPE)で見てみると、

各国移行はされておらず、「外国出願

特許あり」と書かれていますが、残念

ながら、出願はされたのですが、日本

だけしか特許となっていないんですね。

 

https://patentscope2.wipo.int/search/en/structuredSearch.jsf

 

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  ということで。