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知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

愛知ドビーさんのVERMICULAR特許出願技術

 バーミキュラー使ってます?

 

 最近は、無水調理鍋だけでなく、

炊飯器でも有名ですよね。

 

手料理と生きよう。 | Vermicular(バーミキュラ)公式サイト

 

 残念ながら、貧乏人の王花陣家では、

例によって、このようなお高いお鍋や

炊飯器は買えないわけでして。

 

 仕方がないので、「中山のイチバン」

というテレビのコーナーで取り上げて

いたバーミキュラーを、指を咥えながら

見ていました。

 

 番組によると、IHI調理器専門業者に

依頼して作ってもらった電気ポットの

上に、愛知ドビーさんで作った調理鍋を

乗っけた構造なんですってね。

(どこのIHI調理器メーカーさんなんで

しょうね?)

 

 知ってました?

 

 知らなかったのは私だけ?

 

 {バッカヤロー、俺んちでは持ってるから

わかってるわい!」というあなたは、お金持

ちの方ですね?

(美食家の方かもしれませんが。)

 

 ということで、愛知ドビーさんは、その名の

通り、本社は愛知県名古屋市なんだがや。

 

鋳造から機械加工まで一連生産 - 愛知ドビー株式会社 -

 

 創業は1936年、資本金1,650万円、

従業員数145名、事業内容は産業機械

部品等の銑鉄鋳造及び機械加工なんで、

おみゃーさんも、知っててちょ!

(今の若い人がそんな言葉をつかわないと

思います、です、はい。)

 

 ということで、愛知ドビーさんの登録

商標には、以下のようなものがありますよ。

 

・ 登録5298293

 

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・ 登録5484307

 

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・ 登録5484308

 標準文字商標で、

「テーパーエアタイト」

 

 バーミキュラーの特許出願は、以下と

なっています。

 

・ 特開2017-046760「調理鍋」

 公開2017年3月9日という、公開

ほやほやです。

 

【課題】

 蒸気を導出することで収容空間内の

過度の圧力上昇を抑制しつつ、蒸気の

導出部位を制御することが可能な調理

鍋を提供する。

 

【解決手段】

 調理鍋100は、鍋本体200の上端部

鍋蓋300の下端部との間の一部に予め

蒸気導出部400が形成されている。

本体側当接面222と蓋側当接面311と

が当接している状態から鍋蓋300が

上方に移動することに伴い蒸気導出部

400に形成される隙間CL1の断面積の

増加量が、他部に形成される隙間の

断面積の増加量と比べて大きくなるよう

に形成されている。

 

 請求項の1だけを抜き出すと、以下の

ようになっています。

 

【請求項1】

  被調理物を収容し、該被調理物を加熱

調理する調理鍋であって、

  底面部と、該底面部の周縁から上方に

延び上端部に本体側当接面が形成された

側面部とを有し、該底面部と該側面部と

によって被調理物を収容する収容空間を

形成する鍋本体と、

  前記本体側当接面と当接する蓋側

当接面を下面に有し、前記収容空間を

着脱自在に覆う鍋蓋と、を備え、

  前記鍋本体の上端部と前記鍋蓋の

下面との間の一部に蒸気導出部が予め

形成されており、

  前記本体側当接面と前記蓋側当接

面とが当接している状態から前記鍋蓋が

上方に移動することに伴って前記蒸気

導出部に形成される隙間の断面積の

増加量が、他部に形成される隙間の

断面積の増加量と比べて大きくなる

ように形成されていることを特徴とする

調理鍋。

 

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【0002】

  野菜や肉類等の被調理物を収容して

加熱調理する調理鍋が広く普及している。

このような調理鍋としては、先行技術

文献を例示するまでもなく、被調理物の

収容空間を形成する鍋本体と、当該

収容空間を覆う鍋蓋と、を備えるものが

知られている。鍋蓋は、その下面において

鍋本体の上端部と当接することで、収容

空間の上部を覆う。

 

【0003】

  このような調理鍋では、鍋本体の上端部

と鍋蓋の下面とを密接させて収容空間を

覆う構成とすることで、収容空間の気密性を

高めることができる。これにより、加熱

調理中に収容空間内の圧力を適度に高め、

短時間で調理を完了させたり、被調理物が

含む水分等が蒸発して発生する蒸気を

調理に利用したりすることが可能となる。

 

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

  しかしながら、このような従来の調理鍋

では、収容空間内の圧力が過度に上昇し、

吹きこぼれ」が顕著に生じるという課題が

あった。

 

【0005】

  また、押し上げられた鍋蓋と鍋本体との

間に形成される隙間からは、蒸気が排出

される。排出されたこの蒸気が調理場の

壁面等にかかると、高温の蒸気によって

当該壁面等を損傷させるおそれがある。

 

【0006】

  本発明はこのような課題に鑑みてなさ

れたものであり、その目的は、蒸気を導出

することで収容空間内の過度の圧力

上昇を抑制しつつ、蒸気の導出部位

制御することが可能な調理鍋を提供

することにある。

 

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 ということで、テレビでの説明などでは、

「鍋と鍋蓋を製造技術によって密着させる

ことができるから、無水調理やおいしいお米

が炊けるんだ。」というような説明をして

いますが、実際には、それだけではなくて、

製造技術によって、適度に蒸気を逃がせる

ような造りにすることができる、という

のが重要なんですね。