知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

J-PlatPatでテキスト検索できない、昔のタニカ電器さんの家庭用ヨーグルトメーカーを、分類検索してみよう

 タニカ電器さん、知ってます?

 

 「あー知ってる、知ってる。」

 

 と言ったあなたは、多治見市の方ですね?

 

 タニカ電器さんは、「タニカ電器株式会社」、

本社が岐阜県多治見市、設立昭和25年、

資本金16,000,000円、主たる業務は業務

用機器や家庭用機器及び関連商品の開発

製造並びに販売で、名古屋通産電気用品

通商産業大臣製造免許第1号の企業です。

 

ヨーグルトメーカーのことならタニカ電器株式会社

 

 なぜ、今回この企業を取り上げたかと

いうと、日本で最初に家庭用ヨーグルトメー

カーを開発し、昭和46年に製造販売を開始

した企業だからなんです。

 

http://www.tanica.jp/household-products/

 

 現在は、整腸作用、美肌、耐コレステ

ロール、花粉症対策、免疫力向上など

発酵食品としてのヨーグルト花盛りで、

ヨーグルトの話題は、テレビなどでも、

よく取り上げられていますね。

(最近は、発酵食品としての麹菌や、

酒粕なども持てはやされています。)

 

 タニカさんが、家庭用ヨーグルトメー

カーを発売した昭和46年当時は、パック

入りのヨーグルトなどはなくて、せいぜい

ヤクルトぐらいだったような?

(間違っていたら、ごめんなさい。)

 

 最初は、単温度、タイマーなしでの発売

でしたが、2004年に温度調節機能付きになり、

20016年のヨーグルティアSでは、温度、

時間がデジタル表示となり、気軽に家庭で

ヨーグルトが作れるようになっています。

 

ヨーグルトメーカーのパイオニア | タニカ電器

 

ヨーグルティアS

 

 上のURLでは、ヨーグルトだけでなく、

塩こうじや、しょうゆこうじ、甘酒、京風

白みそ、納豆、天然酵母などの食品、調味料

なども作ることができるようで、どんどん

進化しているようです。

 

 ということで、プラピ(J-PlatPat)さんを

用いて、昔の最初の発明はどんなものだった

のか?というのを調べてみることにいたしま

しょう。

 

 「テキスト検索で検索できない、昔の発明や、

考案って、どうやって調べるんだ?」というのは、

J-PlatPatシリーズ

で説明していますので、興味がある方はそちらを

読んでいただくとして、まずは、以下に入りま

しょう。

 

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/pcsj/PCSJ_GM201_Top.action

 

 ここで、FI分類は、以下となっています。

A23C

・9/12 ・発酵乳調製品

・9/123 ・・乳酸菌のみを使用するもの

・9/127 ・・乳酸菌と他の微生物または酵素を併用するもの

・9/13 ・・添加物を使用するもの 

・9/133 ・・・果実または野菜

・9/137 ・・・濃化物質

 

 今回使用する、特許・実用新案分類検索は、

階層検索(下位階層も検索してくれる)をおこ

なってくれますので、以下のように入れましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20170308152236j:plain

 

 そうすると、結果は示しませんので、

自分で同じようにやっていただくとして、

ヨーグルト製造器というのは、昔から

いろいろ発明、考案がされていたのが

わかります。

 

 タニカさんからは、3件出ており、

実新公告昭48-31992(出願1970年

12月29日)「乳酸菌発酵器」、特開

昭48-5969(出願1971年6月8日)

「家庭用ヨーグルト製造器における

加熱用電熱線の取り付け方法」、実開

昭48-65891(出願1971年11月30日)

「家庭用ヨーグルト製造器」、となって

いるのがわかります。

 

 乳酸菌発酵器の図面は、以下となって

いますよ。

 

f:id:oukajinsugawa:20170308152255j:plain

 

 

 

「温故知新」、

古きをたずねて新しきを知る!!

うーん、名言??

なんちゃって。