知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

倉田さんと、をくだ屋さんちの、足踏み車いすJoyfum(ジョイフム)

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 この前、上のように、リハビリとして、足で

ペダルを踏んで動かす車いすの話を書きまし

たが、今度は、関西大学倉田先生が開発した、

座ったまま足踏みして動かす車いすの話が、

新聞に載っていました。

 

 この車いすは、運搬機器製造の「をくだ屋

技研」さんと開発し、名前をJoyfum(ジョイフム)

というそうで、なるほど、をくだ屋技研さん

から、商願2016-118879「Joyfum」、商願

2016-118880「ジョイフム」が出ていますね。

 

 動画のほうは、以下でどうぞ。

 

トレーニング用足踏み式車椅子 - YouTube

 

 踏み込む強さは3段階で調節でき、

使用者の状態に合わせて負荷を変え、

筋肉や脚力を鍛えることができるそうです。

 

 株式会社をくだ屋技研さんは、創業1934年、

本社は大阪府堺市、資本金9,650万円、

売上高29億6百万円、従業員数117人、

事業内容は、荷役運搬機械および環境

機器製造販売、となっています。

 

OPK 株式会社をくだ屋技研

 

 倉田先生は、2005年から、足踏み駆動式

車椅子(特開2006-280396)を出願しています。

 

【課題】

  足の可動範囲が狭い使用者であっても

使用することができる足踏み駆動式車椅子を

提供する。

 

【解決手段】

  本体椅子部と、補助輪と、前記補助輪よりも

大径の駆動輪と、この駆動輪を駆動する駆動

機構と、前記駆動輪を制動する制動機構とを

備える車椅子であって、前記駆動機構は、

踏み込み面と直交する直線に沿って往復動

できるように取り付けるペダルと、前記ペダル

から伝動される往復動を回転に変換する変換

機構と、前記回転を駆動輪に伝動する伝動

機構とから構成されることを特徴とする。

 

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 その後、をくだ屋さんと開発をおこない、

特許5724023(特開2016-036662)「リハ

ビリ用車椅子」、特開2016-036717「リハ

ビリ用車椅子」という発明に至っています。

 

 価格はオープン価格だそうで、当初は介護

施設や高齢者施設向けに販売するそうですが、

その後個人向け製品も開発する予定だそうで、

現在の重量が通常の車いすの2倍程度の

重さの31Kgだそうですので、軽くて安いものを、

是非開発して欲しいものです。