知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

スマートフットウエア Orphe

 以前に、ぶらり途中下車の旅(2015年8月

29日放送)で取り上げられていたのですが、

ステップを踏むとLEDが光るという、発光ダイ

オード、センサー、電池が内蔵されていて、

動きを検知して光る靴が紹介されていました。

 

当時、開発途中のテスト中で、来年春(2016年)

に商品として発売を予定していると話していま

したが、この靴が日経新聞の一面で取り上げ

られていました。

 

 記事のメインは、3Dプリンターを使う、マイ

クロファクトリーというのができてきて、

顧客がデザインや設計に参加でき、個々の

ニーズに答えることが簡単にできるそうで、

この光る靴を作っている、ノーニューフォーク

スタジオというベンチャーも、3Dプリンター

金属加工機、CAD/CAM、耐久試験器などを

備え秋葉原に開設した、DMMメークAKIBAで

産声を上げたというものでした。

 

 シューズは、4万4800円という高価格

なのですが、ダンサーやアーティストに

人気で、半透明の靴底に100個のLEDを

内蔵し、3Dプリンターで試作を繰り返し

たそうで、演劇やコンサートで全く新しい

演出ができるということで、初回生産分は

即完売、今も品薄状態だそうですね。

(と、新聞に書いてありました。)

 

 ということで、いろいろな記事でこの

シューズが取り上げられていますが、どん

なシューズか?というのは以下のHPを

見ていただくとして、この会社は、「株式

会社no new folk studio」、本社は東京の

神田、設立2014年となっています。

(2016年のグッドデザイン賞を受賞したん

ですね。 9月14日発売のものは、税込

62,640円と、さらにお高くなっています)

 

no-new-folk.com

 

 この発明は、早期審査により特許登録され

ており、発行が2016年12月14日とほや

ほやで、特許6043891「履物、音声出力

システム及び出力制御方法」、海外にも

出願されており、WO2016/133158となって

います。

 

 要約を見ると、「音及び動きに基づき適応

的に出力制御を行う。履物であって、履物の

動きを検出するセンサ部と、センサ部により

検出されたセンサデータを外部装置に送信

する送信部と、外部装置から、音データ及び

前記センサデータに基づく出力制御信号を

受信する受信部と、出力制御信号に基づく

出力を行う出力部と、を備える。」となって

います。

 

 

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 商品名のほうは、商標登録5844742と

5897586で「Orphe」が、登録5863859で

「Smart foot wear」が、登録されています。

 

 ということで、高いシューズですので、

貧乏人の王花陣は、指をくわえて見ていま

しょう。(てゆーか、ダンサーやアーティ

ストでないですし、夜中の街中、こんな

シューズを履いて歩いていたら、確実に

おやじ狩りに会いますね。)