知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

MAMORIO

 「何だ?マモリオって?」というところですが、

 

 MAMORIOというのは、落とし物防止用の

タグのことで、1個3,500円、一度に注文する

数が増えると、少しづつ安くなるそうです。

(落とし物防止という機能と、万一落とし物を

しても、見つけてくれる機能です)

 

http://store.mamorio.jp/

 

 犬とか猫に付けておくと、効果を発揮しそう

ですね。

 

 これを発売しているのは、「MAMORIO株式

会社」で、設立は平成24年、設立当時の

名前は、「株式会社落し物どっと混む」???

だったのですが(ドットコムですね)、現在は

登録商標MAMORIO(登録5752904)にちなんで、

MAMORIO株式会社となっています。

(ほかに、商願2016-071679「Me-MAMORIO」

というのもあります)

 

 どんな技術を使っているかというと、特許

5894309「遺失物発見システム」、出願人は、

昔の名前で出ています」、ということで、

「株式会社落し物ドットコム」となっています。

(早期審査により登録されたため、公開

公報はありません)

 

【課題】

 位置検知端末の省電力化を図ることが

できるようになる。

 

【解決手段】

 前記情報端末は、位置検知端末と、当該情報

端末とを対応付け、対応関係を前記端末固有の

識別情報とともに前記サーバ装置へと送信する

対応処理部と、前記位置検知端末から送信

された前記識別情報を受信する受信部と、

前記識別情報を受信した際に、受信した当該

情報端末の現在の位置情報を取得する位置

情報取得部と、受信した前記識別情報と、取得

した前記位置情報を前記サーバ装置へと送信

する送信部とを備える。前記サーバ装置は、前記

識別情報と、前記位置情報とを受信すると、

前記識別情報と対応付けられた前記情報端末を

特定し、特定された前記情報端末へと前記位置

情報を通知する位置情報通知部と、を備える。

前記位置検知端末が取り付けられた逸失物から

所定の距離の範囲内に、前記受信部を有する

他のユーザーの前記情報端末が位置することに

より、逸失物に取り付けられた前記位置検知端末

と対応付けられた前記情報端末に対して、前記

位置情報が送信される。

 

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 ということですので、スマホなどを登録

している人が少ないうちは、なかなか捜索が

難しいでしょうが、登録者が増加するほど

捜索成功率が増加するのではないかと思い

ます。

 

 MAMORIOではないですが、ALSOKは、

認知症患者用や高齢者などに小型発振器

「みまもりタグ」をつけて、徘徊した

際に、位置を確認できるシステムの実証

実験を北九州市内で開始したようですので、

このMAMORIOも、徘徊者の位置確認にも

使えそうな気がしますが、いかがでしょう?