知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

神永製作所さんの、高齢者向け靴紐用具ルカチャ(Rukacha)

 日経新聞に、以下のような記事が出て

います。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB02H02_S6A101C1L60000/

 

 電子版では、途中までしか読めませんが、

高齢者などが靴紐を結ぶ手間が省けるよう

ですね。

 

 商標は、ルカチャというようで、登録

5871292となっています。

(どういう意味なんでしょうか?)

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 神永製作所さんは、以下のように、「有限

会社神永製作所」、本社は北茨城市、業種は、

電子機器・部品となっています。

 

http://itp.ne.jp/shop/KN0801010800004178/

 

 特許取得と書いてありますので、どんな

特許なのか見てみましょう。

 

 神永製作所さんからの出願はこれ1件だけ

で、特許5826423「紐留具」、出願は2015年

4月28日ですが、早期審査がおこなわれて、

半年ほどで登録されましたので、出願公開は

されませんでした。

 

【課題】

 紐を片手で簡単に緩めたり締めたりする

ことができる紐留具を提供する。

 

【0002】

  一般に、紐締めタイプの靴は、靴胛部に

沿って設けられた紐孔又は掛け具に靴紐を

順次掛け通してその両端部相互を結ぶように

なっている。しかし、このようない紐締め

タイプの靴では、歩行しやすいように

きつめに紐を結ぶ場合には、靴を履くたびに

紐を結びなおさなければならず、手間が

かかり煩わしいという問題があった。

また、履きやすさを優先して緩めに紐を

結ぶ場合には、このような煩わしさはない

ものの、歩行しやすさが低下してしまうと

いう問題があった。特に、体に障害が

ある者や要介護者においては、安全性の

面からも紐をきつめに結ぶことが好ま

しいが、片手が使えない場合もあり、

煩わしさはより顕著である。そこで、

片手でもワンタッチで簡単に紐を緩め

たり締めたりする紐留具が望まれていた。

 

【解決手段】

 基盤部11に第1連通孔10A、第2連通孔

10B、第3連通孔10C、及び、第4連通孔

10Dを設け、紐M1を、基盤部11の他方側

から第1連通孔10Aに通し、次に、一方

側から第2連通孔10Bに通す。また、

基盤部11の他方側から第3連通孔10Cに通し、

次に、一方側から第4連通孔10Dに通す。

一対の押込み部21と、基盤部11に設けた

分割経路部30との間に、第1連通孔10Aと

第2連通孔10Bとの間に通した紐M1を挟み、

一対の押込み部21を分割経路部30に対して

押し込むことにより、第1連通孔10A、

第2連通孔10B、一対の押込み部21の先端部、

及び、分割経路部30の間で紐M1を蛇行

させる。

 

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 よくわかりませんが、障害のある方や、

要介護者の方は、靴を履く場合には、

マジックテープなどがついたワンタッチの

物を履くのではないかと思っていましたが、

違うんでしょうかね?