知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

特許出願致しましょ。。。。。  その2

 特許出願大変ですよね。

 

 まあ、特許出願の際には、特許事務所を

是非どうぞ。

 

 「とは言っても、特許事務所を通すと、お金が

かかるしなー。」と思っている方には、朗報??

の、以下のような特許出願があるんです。

 

・ 特開平06-277120「特許.実用新案出願用具セット」

【目的】従来は出願に際し自分で書類作成を

するのは時間的にも構造的にも身体精神も

含め未経験者は大変な苦労をしていたが

今後は新しい特許.実用新案の新考案に

際し一文字一曲線に至るまで充分時間と思考の

ゆとりをとりながら優れた考案を次々と楽に

考案する時間的な余裕が持てる様になり広く

全国的にみて日本産業界に与える好影響が

見込まれる。

 

【構成】1  組立て式プラスチック台は書類

作成用ワープロや図面作成用紙を平面に

置いて見比べながら作成出来、定規や図面

筆記具等も同じ台に置いてあり  3  適所

固定用照明ライトで、見づらい所も自由に

照明出来、しかも  4  照明付き拡大鏡

細かい部所まで正確に作成出来  7  自由

曲がり定規は図面の曲所を自由に描ける

様になった。

 

【特許請求の範囲】

【請求項1】  図1の(1)組立て式プラスチック

台に図2の(2)透明プラスチック板を乗せます。

【請求項2】  図3の(3)適所固定用照明ライトを

図面作成の時は〔請求項1〕の図1の(1)組立て

式プラスチック台に固定して使用します。

【請求項3】  図4の(4)照明付き拡大鏡で、

より細かい図面の箇所や文章作成の時、

ワープロの細かいキー文字を使用する時に

使います。

【請求項4】  図5の(5)粘着付きマジック

テープ(登録商標)で図6の(6)用具立て

スポンジ台を〔請求項1〕の(2)透明プラス

チック板に図6の(6)用具立てスポンジ台を

固定する。

【請求項5】  図7の(7)自由曲がり定規で

図面の曲がった箇所を製図する時に使用します。

 

【発明の詳細な説明】

(途中省略)

【0012】

【発明の効果】以上を述べた様に未経験の

者が優れた発明をしても出願に際し技術的

精神的な重圧の為、出願意欲もにぶりがち

だったが、【0013】この特許.実用新案出願

用具セットを使用してからは出願が楽になり

しいては日本の産業の前進、発展に多大な

効果があると思う。

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155148j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155205j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155221j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155233j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155246j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155258j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155328j:plain

 

 この「特許出願用具セットを使えば、出願が

楽になりしいては日本の産業の前進、発展に

多大な効果がある」そうですが、それでも、

まだ、「未経験の者が優れた発明をしても

出願に際し技術的精神的な重圧の為、

出願意欲もにぶりがちだった」場合には、

是非、特許事務所を訪ねてくださいね。

 

 次は、米国への出願の際には是非どうぞ、

というものです。

 

・ 特開平11-312163「米国特許出願様式。」

【課題】米国特許出願様式のフォーマットを

作成,出願記入項目に日本語を入力すると

その項目が英語に翻訳される。

 

【解決手段】コンピューターの画面上に特許

出願様式のフォーマットを作成、その項目

(レーコード)に日本語を入力すると文章を

読み取り英語に変換する。

 

【特許請求の範囲】

【請求項1】日本語を入力する入力手段と、

入力された日本語を記憶する記憶手段と

日本語を記憶手段から読み出して英語に

変換する変換手段と変換結果を出力する

出力手段とからなる手段を用いて米国

特許様式の必要事項に入力する装置。

【請求項2】日本語を入力する入力手段と、

入力された日本語を記憶する記憶手段と

日本語を記憶手段から読み出して英語に

変換する変換手段と変換結果を出力する

出力手段とからなる手段を用いて米国

特許様式の必要事項に入力するコン

ピューター読み取り可能な記録媒体。

 

【発明の詳細な説明】

[発明に属する技術分野]本発明は米国

特許出願様式の項目に日本語を入力

すると英語に翻訳変換するコンピューター

読み取り可能な記録媒体に関する。

[従来の技術]従来の米国特許出願様式は

英語で出願しなくてはならず、英語が

出来ない一般の者にはなかなか出願

出来なかった。

[発明の解決しようとする課題]よつて本考案

は出願様式の項目に日本語を入力すると

英語に翻訳変換することにより解決する。

[課題を解決するための手段]米国特許出願

様式のフォーマットを作成,出願記入項目に

日本語を入力するとその項目が英語に翻訳

される。

[発明の実施の形態]コンピューターの画面上

に特許出願様式のフォーマットを作成、その

項目(レーコード)に日本語を入力すると文章を

読み取り英語に変換する。図2、に示すような

フローチャートの手順により変換されたフォー

マットを用紙に印刷して特許出願する。

[発明の効果]この発明により英語の出来ない

者も日本語で簡単に出願出来るので利用

価値大である。

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155437j:plain

 

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155420j:plain

 

 この特許出願も、審査請求をおこなわず、

取下げ擬制(取り下げたものと、みなさ

れることです)となりましたので、使いたい

方がいましたら、使ってもオーケーです。

 

 尚、もし、試してみて、うまくいかなかっ

たら、特許事務所に是非どうぞ。

(しつこいですね)

 

 尚、特許出願に関する発明で、登録されて

いるものは、以下のようなものがありますので、

興味がある方は、調べてみてください。

(現在も登録されているものは、使ったらダメ

ですよ)

 

f:id:oukajinsugawa:20160920155516j:plain