知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

今年のノーベル賞や、いかに?

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 以前に上のように書いた PD-1発見の

本庶佑教授(小野薬品工業さんのがん

免疫薬のオプジーボ(一般名ニボルマブ)の

素???)が今年もノーベル賞候補に取り

上げられていますね。

 

 トムソン・ロイターによると、以下のように、

今年の予想で、日本人は、京大の本庶先生、

ガンへの薬剤ピンポイント効果(ERP効果)

発見の崇城大学前田浩教授と、国立がん

センターの松村保広分野長となっています。

 

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2016年、日本からの受賞者は3名 - トムソン・ロイター

 

  原文はこちら。

 

http://ipscience.thomsonreuters.com/news/web-of-science-predicts-2016-nobel-prize-winners/

 

 翻って、日経でも9月23日の朝刊で特集を

組んでおり、生理学・医学賞では京大森和俊

教授、阪大坂口志文教授、東工大大隅良典

教授、東大水島昇教授が挙げられており、

この分野で最有力は先ほどの京大本庶先生

だと書かれています。

 

 このほかに、新薬開発の熊本大学の満屋

裕明教授、東京農工大の遠藤章教授が挙げ

られています。

 

 物理学賞はどうかというと、マルチフェイ

ロック物質発見の理研の十倉好紀センター長、

スピントロニクスの東北大大野英男教授

(大野先生については、スピントロニクス

学術連携研究教育センターが発足したという

ことで、やはり同じ9月23日に日刊工業で

取り上げられていました)、カーボンナノ

チューブの名大飯島澄男教授が挙げられて

います。

 

 化学賞はどうかというと、毎年取り上げ

られている、リチウムイオン二次電池開発の

旭化成吉野彰顧問、元ソニー業務執行役員

西美緒さん、東芝リサーチ・コンサルティング

の水島公一シニアフェロー、さらに、化合物

合成の中部大の山本尚教授、論文引用度から、

トムソン・ロイターで取り上げられていると

して、分子設計の九大新海征治教授、多孔質

材料の京大北川進教授、光触媒東京理科大

藤嶋昭学長、触媒作用の、首都大春田正毅

教授などとなっています。

 

 朝日新聞朝刊では、22日にノーベル賞予測を

していますが、トムソン・ロイターの予測を

取り上げるとともに、ほかに医学生理学では、

阪大坂口先生、東工大大隅先生、京大森先生、

東京農工大遠藤先生と、日経と同じことが

書かれていますね。(日経よりも朝日のほうの

記事が早いですので、別に真似したわけでは

ないですが)

 

 物理学では、超伝導東工大細野秀雄教授、

ネオジウム磁石のインターメタリクス佐川真人

最高技術顧問が挙げられており、日経と同じ

理研の十倉さんも取り上げられています。

理研の、「おぼかたおぼちゃん」は取り上げ

られておらず、残念???(もし、取り上げ

られるとするならば、医学生理学ですが??))

 

 化学分野では、日経と異なる「向山

アルドール反応」の東大向山光昭教授、

化学反応関係で微生物化学研の柴崎正勝所長、

阪大村井真二教授、日経と同じ中部大山本

先生、吉野彰さん、水島公一さん、東京

理科大藤嶋先生が挙げられています。

朝日新聞では、日本人予想のほかに、

外国人での予想も取り上げられていますが、

割愛)

 

 日刊工業新聞では、9月26日付けで

取り上げており、他と違うのは、化学賞で、

機能的磁気共鳴断層撮影の東北福祉大

小川誠二教授も挙げています。

 

 また、他の新聞でも取り上げていまし

たが、アインシュタインが予言した

重力波」について、予言から今年が100年

となり、2月に米国のグループが重力波

観測に成功したことを発表しており、

「もしかすると?」というのも書かれて

います。

 

 ということで、発表は、順次、10月3日

から発表されるとのことですので、今年の

受賞者はいかに?

村上春樹さん、今年はどうなんでしょう

かね?)

 

2016年10月4日追記:

 東工大大隅先生、見事でしたね。

 

 トムソン・ロイターは、外れでしたが。

 

 他の新聞も、名前は挙げていましたが、

本命に挙げていたところはなかったようで、

「当たらずも遠からず」というか、「遠からず

遠からず」といったところでしょうか。

 

 これから大隅先生、取材やら、授賞式

スピーチ原稿書きやら、大忙しでしょう。

 

 授賞式に、14人まで弟子を連れて行け

ますので、その選定にも頭を悩ますので

しょう。

 

 次の発表はいかに???

 

 2016年10月5日追記:

 物理学賞は、日本の新聞も外しましたが、

トムソン・ロイターも外しましたね。

 

 なかなか予想というものは難しいもんです。