知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

アクシブは、いません ! !

 名工大の佐野先生、と、今仙電機さんが

タッグを組んで歩行補助器具を開発するそう

です。

 

 と、書いても、「何わけのわかんねーこと

書いてんだよー。」と言われるのが落ちです

ので、まずは以下を見ていただきましょう。

 

名工大と今仙電機、電気・エア不要の歩行アシスト器具−重い荷物も楽に運搬 | ロボット ニュース | 日刊工業新聞 電子版

 

 今仙電機さんの本名?は、「株式会社今仙

電機製作所」、設立が1939年、本社は愛知県

犬山市、資本金が6,134百万円、連結売上高

120,100百万円、有価証券報告書を見ると、

4期連続で売上高が伸びており(経常は減少

していますが)、連結従業員数が5,124名、

事業内容は、.自動車部品、輸送用機械器具

部品、建設機械部品、.農業機械部品、家具、

.医療機械器具、介護ベッド、車いす、入浴

機械等の介護機器、.金型、治具および諸

機械、.住宅用施錠機器の製造販売で、

会社四季報によると、独立系自動車部品

メーカーで、シート等の機構部品、ランプ等の

電装品に強み、ホンダ向け4割弱だそうで

す。

 

http://www.imasen.co.jp/index.html

 

 ここの子会社で、岐阜県各務原市にある、

 「株式会社今仙技術研究所」さんが 、福祉

機器関係を開発しており、資本金は2千万円、

従業員数43名で、以下のように、名古屋

大学の佐野先生と組んで、2015年のグッド

デザイン賞を受賞した歩行支援機「ACSIVE」を

開発しました。

 

http://www.imasengiken.co.jp/

 

 上のURLにもあるように、ACSIVEは18

万円だそうで、モーターも電池も必要なく、

腰部のバネに力を蓄え、一歩一歩の膝の振り

出しをアシストするんだそうです。

 

 特許出願がどうなっているかというと、

この製品については、2014年の8月12日に

今仙技術さんと、佐野せんせ、の、名工大

から出願がされており、特開2016-039865、

発明の名称は、「歩行支援機」となって

います。

(まだ審査請求前です)

 

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 発売が2014年の9月ということですので、

きちんと、出願してから売り出していま

す。

 

 佐野先生、は、このほかにも歩行支援

装置をいろいろ開発しており、以下のような

ものもあります。

 

・ 特開2016-073752「歩行支援機」

 

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・特開2016-039857「歩行機」

 

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・ 特許5943470「片脚式歩行支援機」

 

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 ACSIVE製品は、この特許を改良したので

しょう。

 

 ということで、それでは、今仙技術さんの

ほうは、どんな発明をしているのかを見て

みると、以下のように、義足や電動車椅子

さらには競技用義肢なども作っているん

ですね。

 

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 一番上の義足用ソールシステムという

のは、美津濃さんと共願で、以下のように

なります。

 

 

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