知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ミズノさんの軟式野球バット、ビヨンドマックスメガキングアドバンス

 1年前に以下のように軟式用の野球

バットを取り上げましたが、今回はミズノ

さんの軟式用野球バットのお話です。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 ミズノさんのウレタン系の高反発素材を

使用したビヨンドマックスシリーズが売れて

いるそうで、この7月8日に最新モデルの

眼がキングアドバンス(メガキングアドバンス

ですね)というものが発売されています。

 

 お値段は税込45,360円とヒジョー

お高いですが。

 

http://products.mizuno.jp/c/item/1CJBR1248409700/001003009

 

 ビヨンドマックスシリーズで使われている

技術でのスイートスポット拡大で、、「飛ば

せる確率UP」だそうで。

 

http://item.rakuten.co.jp/sports-musashi/1cjbr12484/

 

 上のバット紹介では、「メガキングの飛距離と、

エクスバンドの打球部の広さが合体」してる

んだそうですが。

 

 ということで、日曜野球のお父さん方、チームに

1本、いかがです?

(ミズノさんの回し者ではありませんので、念の

ため)

 

 ということで、ミズノさんは、スポーツ用品

メーカーで、皆さんご存知ですが、ミズノ

さんを調べると、正式名称は、「美津濃株式

会社」、1906年に「水野兄弟商会」として

大阪で創業、本社は大阪市で、東京本社は

千代田区、社長さんは美津濃さんでは

なくて、水野さん、資本金261億3,700万円、

連結売上高196,072百万円、連結従業員数

5,568名、会社四季報によると、スポーツ

用品専業大出、オーナー系、シューズ成長、

競泳、ゴルフ、野球も強い、海外事業拡大

中で、連結事業の割合は、スポーツ用品販売

85%、他15%となっています。

 

http://corp.mizuno.com/jp/

 

 ということで、軟式野球用バットのビヨンド

マックスシリーズというのはどんな発明

なのか調べてみましょう。

 

 特許番号は3607257、発明の名称は、

軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用

バット」、特許出願は2002年4月、登録は

2004年の10月となっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20160802084549j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160802084559j:plain

  

【課題】

 弾性体を打球部に被覆一体化することで、耐

久性があり打球がよく飛ぶバットを得る。

【解決手段】

 先端部10、打球部11、テーパー部12、

グリップ部13からなる野球用又はソフト

ボール用バット1において、打球部11の

凹部2に反発特性値が大きくなる物性の弾性体

3を被覆一体化する。このようにすれば、

打球時に弾性体3が圧縮変形するので、ボールの

変形による損失エネルギーを抑えることが

できる。さらに、弾性体3の復元力が付加

されてボールが打ち出されることとなるので、

従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶ

野球用又はソフトボール用バット1とする

ことができる。

 

【請求項4】

 弾性体は、硬度がJIS C硬度で20~80、

比重が0.25~0.70、300%伸び時

での引っ張り応力が1.0MPa~4.0M

Paの合成樹脂発泡体である請求項1~3の

いずれか1項に記載の野球用又はソフトボール

用バット。

【請求項5】

 合成樹脂発泡体が発泡ポリウレタンである、

請求項4に記載の野球用又はソフトボール用

バット。

 

 ということで、野球用バットってどのように

なっているのかが書かれていますので、貼り

付けると以下だそうですよ。

 

【従来の技術】

 野球用又はソフトボール用バットは、木製、

チタニウムチタニウム合金やアルミニウム

合金等の金属製のバットの他、カーボンファイバー、

グラスファイバー等にマトリックス樹脂を

含浸硬化させた繊維強化プラスチック製の

バットなど、各種の素材により構成された

バットが市場に供給されている。

 ところが、前記素材のみでバットを構成した

ものでは、バットの特性値を大きく変えること

は難しいので、各種素材を組み合わせたバットが

開発されている。

 また、バットの反発特性値を大きく変える

ために、弾性体を被覆したものも各種開発

されている。

 

 ミズノさんでは、いろいろ開発を重ね、

さらに耐久性があり打球がよく飛ぶバットを

発明したんだそうですよ。

 

 ということで、日曜日には、このバットで、

カックラキーンと、ホームランを打つことに

致しましょう。