知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パアグさんのチャリベール

 パアグさんの正式名称は「株式会社パアグ」、

設立が平成8年、本社は大阪市代表取締役

住友敬之さん、資本金は9,000万円、従業員数

18名、事業内容は自社開発商品(特許商品)製造

販売。

 

http://www.paag.co.jp/#open_key

 

 ということで、(特許商品)製造販売と謳って

いるぐらいですから、特許出願や、実用新案登録

出願など多数に渡り、知財にかなり力を入れて

いるのがわかります。

 

http://www.paag.co.jp/patents/index.html

 

 このパアグさんの「チャリベール」という、

自転車に付ける音声報知機というのが、日刊

工業新聞の新製品フラッシュというのに出て

いました。

 

 以下が、パアグさんのホームページなのですが、

私もチャリラー??としては、ベルを鳴らしたりする

のが、「どけどけ」と言っているようで、申し訳ない

ので、「ちりんちりん」と鳴る鈴を取り付けたりして

いますので、買いたいなと思うのですが。

(パアグさんの回し者ではありませんので、

念のため。)

 

株式会社パアグ 開発情報

 

http://www.paag.co.jp/product/22/index.html

 

 とはいえ、どれぐらいの音量で、鳴るのかとか、

どんなシステムなんだとか知りたいですね。

 

 ということで、実用新案登録出願がされている

ようですので、調べてみましょう。

 

 と言っても、株式会社バアグさんで検索をかけて

もほとんどヒットせず、取締役の住友さんが出願

人となっているのがほとんど(住友さん、かなりな

イデアマンですね)ですので、こちらで調べると、

出ました。

 

 出願が2015年の11月28日で、実登3202581

「車両用音声報知機」というものです。

 

f:id:oukajinsugawa:20160627144849j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160627144834j:plain

 

 

 

f:id:oukajinsugawa:20160627144904j:plain

 

【課題】

 装置が大型化することを抑制しながら、周辺を通行

する人などに車両の接近を報知し易くすることが可能な

車両用音声報知器を提供する。

 

【解決手段】

 車両用音声報知器1は、本体筐体の側壁に設けられた

放音開口3と、音出力回路部7と、放音開口3に近接して

本体筐体の内部に配置されると共に音出力面10aが

本体筐体2の底部側及び放音開口3側を指向するスピー

カー10と、本体筐体2の内底部に設けられてスピーカー

10の音出力面10aと対向すると共に放音開口3側を指向

するよう傾斜した傾斜面13aを有する音反射部13と、放音

開口3に対してスピーカー10の配置領域を隔てた箇所に

配置されたスピーカー10の音出力面10aの外縁と音反射

部13の傾斜面13aとを接続するように延びる湾曲した壁部を

備えると共にその音出力面10a側に臨む一面14aが放音

開口3と対向する音案内部14とを備える。

 

 ということで、上のような構成にすることで、

音出力面が本体筐体の底部側及び前記放音開口

側を指向するようにスピーカーが設けられることで、

スピーカーが本体筐体の底部に対して傾斜することに

なり、スピーカーの音は音案内部でスピーカーの音

出力面から音反射部へと案内され、音反射部の傾斜

面に当たって放音開口に向かって反射するので、放音

開口、すなわち本体筐体の側壁から音を発し易くなり、

聞こえやすいんだそうですよ。

 

 ホームページの商品情報のところの内部形状と、

ちょっと違いますが、販売商品は考案と形状が

違うのでしょうか?