知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

多木化学さんの、魚の鱗でコラーゲン

 以下の、「みんなの株式」というところに、

多木化学が3日ぶりに反発」という記事が

出ていました。

 

http://minkabu.jp/stock/4025/news/1105153

 

 以下の日経産業によると、魚のうろこを

原料にしたコラーゲンで糸を作る技術を

開発し、靱帯や腱(けん)などの人体組織

の治療に応用するそうです。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO03594970U6A610C1000000/

 

 多木(たき)化学さんを、会社四季報で調

べると、肥料は1885年創業の先駆だそうで

す。

 

 特許出願からどんな研究をおこなっている

のか調べると、以下のように、本業の肥料

などのほかにも、医療関係、生化学関係にも

力を入れているのがわかります。

 

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 いつ頃から健康・医療関係の研究をおこ

なっていたのか調べると、以下のように、

昔からおこなっていました。

 

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 それじゃあ、魚のうろこでコラーゲンを

作る研究はいつ頃から始まったんだ?と

いうと、以下のように、2007~8年頃から

取り組み始めたのではないでしょうか?

 

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 特開2016-069783「コラーゲンファイバー」

というのを見てみると、WEBのほうには書いて

ありませんが、昨日の日経産業新聞朝刊のほうに

書いてあった、テラピアの鱗が好ましいんだ、

というのが、明細書に書いてあります。

 

【0024】

  可溶化コラーゲン溶液は、哺乳類、魚介類、

鳥類、爬虫類等の生物原料のコラーゲン含有

組織から公知の方法によって取得することが

できるものである。特に、ヒトとの共通のウイ

ルスを有さない魚類から調製した可溶化コラー

ゲン溶液が好適であり、各種用途への適用性

の観点から変性温度が比較的高いものが好

ましい。好例として、オレオクロミス属が挙げ

られ、オレオクロミス属の中でも中国から東南

アジアにかけて食用として主力に養殖されて

おり、入手が容易であるテラピアが特に好ま

しい。

 

 以下は、100倍と、10,000倍のSEM像だ

そうですよ。

 

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 ということで、デイトレーダーで、

儲かった方は、いたんでしょうか?