知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

J-PlatPatを使い倒そう その20 分類検索の入力方法5 付加コードって何ですか?

 ということで、前回の続きで階層検索

あり、なしの入力方法です。

 

 分類検索画面でのヘルプを例によって

クリックしてみましょう。

 

特許・実用新案分類検索 入力画面のヘルプ|J-PlatPat

 

 ここで、まずはFタームの入力方法を

見てみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20160406094455j:plain

 

 上のほうの入力方法は、以前に

調べましたので、「付加コード」という

ところを見てみましょう。

 

 「ふむふむ、付加コードというのがある

場合には、なんかをしなければならないん

だな」、などと、またもやつぶやきながら、

パテントマップガイダンスで、Fタームを

調べてみるんですが、以下のように、

Fタームリストを見ても、そんなの書いて

ないんですね。

 

f:id:oukajinsugawa:20160406094708j:plain

 

 ちなみに、パテントマップガイダンスへは

以下で入りましょう。

 

https://www5.j-platpat.inpit.go.jp/pms/tokujitsu/pmgs/PMGS_GM101_FTermList.action

 

 「えー、付加コードなんて、そんなの

ねーじゃん、とんでもハップン。」

(古いですね)

 

 ということで、調べ方は、上のように

観点のところにハイパーリンクがついて

いるものがあるんです。

 

 これをクリックしてみましょう。

 

 そうすると、観点GAとGBはさらに

細かく分かれているのがわかるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20160406094840j:plain

 

 尚、以下の「解説」をクリックしても、

説明画面の中に、付加コードの説明が出て

きますよ。

(上の画面とは違う画面となります)

 

f:id:oukajinsugawa:20160406094857j:plain

 

 ということで、「付加コードなんか出て

来ても、ボク、前回、階層検索を勉強した

から、「2E110GA03」で階層検索してもら

ちゃうもんねー」などと言いながら、2E110

GA03と打ち込むと、7件しか出て来なくて、

「なんか少ねーなー」など言いながら、

今度は2E110GA03.Wで検索すると、

「なんと!」、379件も出て来て、「あんれー、

階層検索勉強したはずなのに、おかしー

なー」などとなってしまうんですね。

(点(ピリオドですね)が非常に小さい

ですので、お見逃しなきよう、ご注意を)

 

 それでは、それでは、ということで、観点

GAは以下のようになっていますので、

「2E110GA02」と入れてみるわけです。

 

f:id:oukajinsugawa:20160406095010j:plain

 

 そうすると、17件、この前、階層検索

しないと勉強した、「$2E110GA02」と

打ち込むと、2件となり、ふむふむ、

2E110GA02の場合には、「付加コードが

ついていない」、GA03、GA04、GA05、

GA06、GA07、GA08の階層検索をして

くれているんだな、というのがわかります。

 

 それでは、今度は、「2E110GA02.W」と

打ち込むと、1980件、「$2E110GA02.W」

と打ち込むと337件となるんです。

 

 ということで、またもや、ふむふむ、

こちらのほうは、$2E110GA02.Wの場合

には、2E110GA02.Wだけを、2E110GA

02.Wの場合には、GA03.W、GA04.W、

GA05.W、GA06.W、GA07.W、GA08.Wも

検索してくれているんだな?とわかります。

 

 じゃあ、付加コードが沢山ついている

場合には、どうやって指定するんだ?

というと、点ひとつだけ「2E110GA02.」の

ようにすればいーんです。

 

 この場合には、付加コードがついた

すべての文献と、付加コードがついて

いない文献の、GA02からGA08までの

すべての階層検索ができますし、

「$2E110GA02.」とした場合には、

2E110GA02だけの付加コードも

ついた文献の検索となるんです。

 

 ということで、文章だけではわかり

にくいかもしれませんので、Fターム

関係の入力方法を、テキスト検索

画面とも対照しながら表にまとめる

と、以下のようになりますよ。

(2E110というテーマコードを書くのを

省略している箇所があります。)

 

f:id:oukajinsugawa:20160406095133j:plain

 

 尚、最初のほうで説明した付加コード

表は、Fターム全部の表になっています

ので、自分の技術分野で、このような付加

コードがついている分野がないかを確かめ

ておくことをお勧めします。

(王花陣先生は、こんなのじぇーんじぇん

気にせずに検索をかけてしまうので、検索

漏れが多いんで、皆様は気を付けま

しょうね)

 

 ちなみに、付加コードがついていない

Fターム、たとえば、2E110AA05などの

場合に、2E110AA05.などと、後ろに点を

打っても、点がないときと同じように検索

してくれますので、「俺は絶対検索漏れは

おこさないようにするんだ!!」、という

方は、何でもかんでも、後ろに点を打って

おいたり、テキスト検索では、なんでも

かんでも、クエスチョンマークをつけて

みるのも一考かも???

 

 ということで、まだまだむずい入力

方法が、続くんです。