知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

J-PlatPatを使い倒そう その16 特許・実用新案分類検索の入力方法1

 

 それでは、いよいよ、分類検索で、

どんなふうに入力して検索するんだ?と

いうのを調べていきましょう。

 

 これは、特許・実用新案テキスト検索と、

特許・実用新案分類検索を比較しながら

見て行くとわかりやすいですので、比較

しながら調べて行きましょう。

(言葉が長いので、「テキスト検索」と、

「分類検索」とに省略します。

 

 まずは、テキスト検索画面に入りましょう。

 

https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM201_Top.action

 

 テキスト検索画面では、「種別」に、最初

から「公開特許公報」のところにチェックが

入っています。

 

f:id:oukajinsugawa:20160316103806j:plain

 

 これを、試しに、全部のチェックを外すと、

「公報種別は必須項目なんだから、どれ

かにチェック入ってないんだったら、検索

なんかやってらんねーよ」、と、プラピ

(J-PlatPat)さんに、怒られてしまいます。

 

 これが、分類検索の場合にはどうかと

いうと、以下のように、最初はどれにも

チェックが入っていないのですが、「種別

(チェックなしの場合、全種別が検索対象

となります。)」となっていて、種別を

入れなくても検索してくれて、「おー、

分類検索のほうが、いい子じゃん」、と

感動してしまいます???

 

f:id:oukajinsugawa:20160316103844j:plain

 

 次に、分類検索では、キーワード検索

というのはありませんので、次におこなう

ことは、分類指定をおこなうことになり

ますが、FI・Fタームで検索をするのか、

IPCの最新版でおこなうのか、はたまた

公報記載のIPCでおこなうのかの指定を

おこなうことになります。

(最初は、以下のようにFI・Fタームと

なっています)

 

f:id:oukajinsugawa:20160316103958j:plain

 

 ここで、分類検索という文字の横に

ある、「ヘルプ」をクリックすると、

「分類指定をIPC(最新版)とした場合は、

入力した検索式がコンコーダンス変換

され、FIコンコーダンス検索式のテキスト

ボックスが表示されます。」と書かれて

おり、「コンコーダンスって、なーんだー

ろねー」などとつぶやきながら、「IPC

(最新版)」を指定して、A23F3/06などを

入れてみるわけです。

 

 そうすると、以下のように、最初なかった

ボックスが表示されるんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20160316104202j:plain

 

 つまりは、「IPC(最新版」)とすると、

IPCを、FIの最新版に変換してくれて、

この変換したFIで検索してくれて、

さらには、下のボックスには、FIへの

変換結果が表示されるんです。

 

 すなわち、FIに変換したもので検索

してくれていますので、ボックスの中の

変換されたFIを、検索式のボックスに

コピペして、FI・Fターム検索をかけ

ても結果は同じになるんです。

 

 ちなみに、IPCのA23F3/06は「抽出

前の茶の処理」というもので、IPCでは

さらに細分化はされていないのですが、

FIではすごいことになっていますね。

 

 ちなみにちなみにですが、日にちを

指定しないで検索をかけましたので、

1000件を超えてしまい、このままでは

一覧表示をしてくれませんが、日にちを

絞って検索をかけると、以下のような、

第4号や第18号などという古いものも

ヒットしているのがわかります。

(埼玉縣「へーみん」、東京府「へーみん」

というのが時代を感じさせますね。 

ムーミンや、細川ふーみんさんだったら

かわいいもんですが。)

 

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 さらに、ちなみにちなみにちなみに

ですが、FI・FタームとIPC(最新版)の

データベースは、整理標準化データサーチ

マスタというDBで、IPC(公報記載)の

データベースは、IPC(公報記載)用

データベースという違うものとなって

います。

 

 整理標準化データのほうは、適宜、

統合・分割・改正等により、過去の

データまで遡って分類付与がおこなわ

れますが、IPC(公報記載)用データ

ベースのほうは、一度分類が付与され

たら、変更はされませんので、念のため。