知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析経皮吸収型製剤番外編 Owen Mumford

 日経産業新聞に、「ツボを刺激し、心地よく

採血」という題で、英国の医療器具メーカー

のOwen Mumfordが、糖尿病患者などが

血糖値を検査するために刺して採決をおこなう

使い捨ての新製品、ユニスティック・タッチと

いうものを、米国とカナダで発売した、という

記事が載っていました。

 

 器具を採血個所に押し当てると圧力を受けて

採決を自動でおこなうために、操作が簡単で、

作動すると、針が器具本体の中に、即座に

格納されるので、針によるけがが防げるそうで。

 

 先端部にある8個の突起状の点を採血

する部位に押し当てると、ツボが刺激されて

心地よさを感じさせる信号が脳に送られる

ので、患者の皮膚に針を刺す時に生じる

痛みが軽減される仕組みなんだそうです。

 

 2016年後半にも本格的な世界販売を

開始する予定となっており、痛くない注射器を

通り越して、気持ちよくなる注射器だったり

して???

 

 Unistik Tochを検索すると以下のように

なりますよ。

 

http://www.owenmumford.com/en/patients-product/unistik-touch/

 

f:id:oukajinsugawa:20160308145941j:plain

 

 しゃれおつ???ですね。

 

 それでは、オーエンさんてどんな会社

なんだ?というと、本社は英国のオックス

フォードシャー、1952年に、Ivan Owen

さんと、John Mumfordさんがベンチャー

立ち上げて、事業は、糖尿病、アイケア、

ヘルスケアなど。

 

http://www.owenmumford.com/en/

 

 売上などは公表されておらず、以下の

ようなインフォメーションになっています。

 

http://www.bloomberg.com/research/stocks/private/snapshot.asp?privcapId=7901260

 

 製品群は以下となりますよ。

 

http://www.owenmumford.com/en/wp-content/uploads/sites/2/2014/10/Export-Catalogue-2015.pdf

 

 日本での出願公開を、プラピ(J-

PlatPat)さん、お願いね、と念じると、

120件出て来て、ほとんどが注射器

関係であるのがわかります。

(最近の15件を貼り付けています)

 

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 ということなのですが、現在、パテント

マップ特許情報分析経皮吸収型製剤編では、

国内の特許技術分類、すなわち、FI技術

分類で、A61Mの37/00というところに、

 

・37/00 人体内に媒体を導入するその他の装置

500 ・マイクロニードル

505 ・・マイクロニードルの製造方法

510 ・・マイクロニードルを用いた薬剤導入具

512 ・・・内部に薬剤貯蔵槽を有するもの

514 ・・・・マイクロニードル内部に流路を有するもの

516 ・・・・マイクロニードル側面に流路を有するもの

520 ・・・表面に薬剤をコーティングしたもの

530 ・・・マイクロニードルに薬剤を練り込んだもの

 

というのがあるので、これらを使って国内を

調べています。

 

 それでは、USや、ヨーロッパすなわち、

EPOでの検索はどうすればいいんだ?と

いうのを調べると、CPCは以下のように、

A61M2037/0007

A61M37/0015

A61M2037/0023

A61M2037/003

A61M2037/0038

A61M2037/0046

A61M2037/0053

となり、今回は検索しませんが、海外は、

これを使って検索をかけていけば、

いーんです。

(下は件数を表示させており、海外の

ほうが件数が多いですが、A61M37/00に

割り振られているのが少ないせいなのか、

研究開発が活発なのかは、分析して

みないとわかりません)

 

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 尚、上の調べ方は、以下となりますので、

参考にどうぞ。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp