知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

どんなもんじゃ!?

 日本製粉さんでは液体レトルト「もんじゃ

焼き」の生地、「オーマイ どんなもんじゃ!?」

というものの出荷を始めたそうで。

 

オーマイ どんなもんじゃ!?カレー味 | 日本製粉株式会社

 

 明太子味やカレー味などがあり、

税別200円だそうですが、私は田舎もん

なので、もんじゃ焼きというものを食べた

ことがないのですが、もんじゃ焼きって

おいしいのでしょうか?

 

 このレトルトは、これだけで食べるのでは

なくて、痛めたキャベツ??(炒めたですね)、

と混ぜて焼くんだそうですね。

 

 てなことで、ここで話が終わると「知財

アナリストのひとりごと」ではなくて、ただの

オッさんのひとりごとなわけでして。

 

 まずは、日本製粉さんって、どんな会社か

調べてみましょう。

 

 正式名称は、「日本製粉株式会社」(にほん

せいふんではなくて、にっぽんせいふんです)、

明治29年の1896年に、1878年創業の

官営浅草製粉所の設備払い下げを受けて、

機械製粉会社として創立、1920年には、

1873年に北海道殖産事業の一環として

設立され、1886年に払い下げられ民営化

した官営札幌製粉所と合併。

 

 現在の資本金は122.4億円、本社は、

東京都渋谷区だがやー(私は、名古屋

出身ではありませんので念のため)の、

千駄ヶ谷、連結売上高2,985億円、

連結従業員数が3,527名,事業内容は、

製粉事業、食品事業、ヘルスケア、

ペットケア、バイオ関連事業等。

 

 会社四季報2016年1集によれば、製粉

業界最古参、国内2位、製粉34%、食品

56%、他が10%だそうですよ。

 

 日経業界地図2016や会社四季報業界

知図2016によれば、製粉業界1位は

日清製粉を傘下に持つ日清製粉グループ

5,261億円(製粉だけでなくすべての

売上高です)、2位が日本製粉、3位が

昭和産業2,451億円、4位日東富士製粉

512億円、5位鳥越製粉225億円と

なるそうです。

 

 それでは、どんな技術を開発しているのか、

特許出願から見てみましょう。

(下は間違えて、「セクション」分析と書いて

ありますが、正確にはサブグループ分析です。

すんません。)

 

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 日本製粉さん、パスタなどを出しています

ので、パスタ型関係が1番で、バイオ関係も

盛んに研究しているようですし、技術の強みを

生かした製粉処理の研究開発も、やはりおこ

なっていますね、

 

 商標登録はどうなっているのか?というと、

標準文字商標というもので、「どんなもんじゃ」

を出願中で、指定商品は、

29 食用油脂,乳製品,冷凍野菜,冷凍果実,

加工野菜及び加工果実,カレー・シチュー又は

スープのもと,もんじゃ焼きのもと,お茶漬け

のり,ふりかけ,

となっています。

 

 おんなじような商標登録はないのかな?と

見てみると、以下がありました。

 

・ 登録4571110

指定役務 42 飲食物の提供

権利者は以下の餃子屋さん。

http://www.kinseifoods.co.jp/products.html

 

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・ 登録5107846

指定役務 42 飲食物の提供

登録者は個人の方です。

 この方は、標準文字で「なんじゃもんじゃ

(登録5075329)というのもありますよ。

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 登録5107846は、登録4571110と

まったく同じ指定役務で、似たような

商標で、よく登録されたね、という

ところなのですが、審査記録を見てみると、

やっぱり、「ほかの人の登録商標と似てる

じゃん!!」という4条1項11号の拒絶

理由通知書が出されたのですが、意見を

言ったりして(言ったわけではなく、

意見書を出したわけですが)、審査官が、

「ふーん」と言って(言ったかどうかは

保証の限りではありません)、めでたく

登録となっています。

 

 ということですので、日本製粉さんの

「どんなもんじゃ」の登録の行方を

見守ることに致しましょう。

 

 

追記20170325:

 日本製粉さんの「どんなもんじゃ」は、

2016年6月10日に第5857224号として、

すんなりと登録がされていました。

 

 商品とサービスじゃ、似てないじゃん!

と、判断されたようですね。