知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

トムソン・ロイターさんの、自動運転技術の特許動向分析レポート

 トムソンさんの標記レポートが

リリースされていますね。

 

ip-science.thomsonreuters.jp

 

 まだ英語版ですが、ちょっと覗いて

みましょう。

(グラフなどは、直接ダウンロードして

見てください)

 

 2010年から2015年までの自動

運転技術の特徴的な発明は、

22,000件超で、2010年と2011年は

3,000件をちょっと上回る程度でしたが、

2012年が3,300件程度、2013年が

4,000件、2014年4,600件程度、

2015年はまだ集計が済んでいませんが、

5,000件に迫る勢いで、うなぎ登りの

発明数となっています。

(発明と書かれていますので、出願

公開と登録特許と思います)

 

 自動運転は、完全自動運転、ドライバー

支援、無線操作の3つの方法がある

わけですが、一番多いのが完全自動、

次がドライバー支援、無線操作の順に

なり、そのなかでも完全自動運転の

伸びが大きくなっています。

 

 公開数の企業別順位は以下と

なっています。

(データグラフが合わないところが

ありますが)

 

・ 自動運転

1 トヨタ

2 デンソー

3 Bosch

4 日産

5 ホンダ

6 Hyndai

7 三菱

8 Daimler

9 GM

10 富士重工

 

 ちなみに、Googleは19位だそう

で、そのほかに、アマゾンが14件、

ボーイング35件、IBM34件、マイクロ

ソフト10件、クアルコム24件、

三星107件などなどいろんなメーカー

さんから出願されているようです。

 

・ ドライバー支援

1 Bosch

2 トヨタ

3 Hyndai

4 Daimler

5 Continental

6 GM 

7 Volkswagen

8 Audi

9 BMW

10 Mando

(Mndoは万都のことで、韓国の、

ブレーキやサスペンション、ステア

リングなどのメーカーさんです)

 

・ 無線操作

1 GM

2 Hyndai

3 Marvell

4 LG

5 デンソー

6 Samsung

7 UPS

8 ETRI

9 SK Hynix

10 三菱

 

 韓国の現代自動車が結構頑張って

いますね。

 

 例として、自動運転のGoogle

US20150310281A1や、

無線操作の、現代、US20150163854A1

などが紹介されています。

 

 以下は、レポートからの貼り付けでは

なくて、公報から私のほうで抜粋貼り付け

したものです。

 

・ Google US20150310281A1

「Methods and Systems for Object

Detection using Multiple Sensors」

 

f:id:oukajinsugawa:20160120124037j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160120124050j:plain

 

・ 現代 US20150163854A1

「SYSTEM AND METHOD FOR PROVIDING COMMUNICATION

SERVICE, AND VEHICLE SUPPORTING THE SAME」

 

f:id:oukajinsugawa:20160120124117j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20160120124145j:plain