知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

日本最古の具留多味酸???

 この前、ちょっと書きましたが、国立科学

博物館に、産業技術史資料情報センターと

いうのがあります。

 

http://sts.kahaku.go.jp/index.php

 

 ここでは、国立科学博物館が未来技術

遺産として、毎年選定した重要科学技術史

資料を見ることができるんです。

 

 ということで、今回はこの中から、「あー、

こんなのあったね」というようなものを

選んで、懐かしんでみましょう。

(「おれは若いから、そんなの知らねーよ」

という方は、それなりに、「古いね」などと

つぶやきながら見てください)

 

 尚、写真を貼り付けると怒られる可能性が

ありますので、URLで見てください。

 

 とその前に、この前特許を調べた、世界最初の

エンジン自動車ベンツです。

 

http://sts.kahaku.go.jp/hitnet/result.php?m=1014

 

 記事によると、4輪では操舵性に問題があり、

だから、最初は3輪車とした、と書かれています。

 

 それでは、まずは、ベンツさんと同時代の、

お酒の自動販売機です。

 

http://sts.kahaku.go.jp/material/2009pdf/no24.pdf

 

 1889年から1910年ごろだそうで、ずいぶん

昔から自動販売機ってあったんですね。

 

 硬貨投入により、一定のお酒が出る

仕組みになっていたそうで、どんな仕組みに

なっているのか知りませんが、皆さん、

酒徳利や湯飲み茶わんでも持って、買いに

行ったのでしょうか?

(私も、子供のころ、空の一升瓶を持って、

酒屋さんによく焼酎を買いに行かされました。 

私の親は、「焼酎のほうが安いから焼酎を

飲むんだ」と言っていましたが、私の田舎

では、焼酎もお酒も、残念ながらこのような

自動販売機はありませんでした)

 

 次は池田菊苗博士抽出の第一号グルタミン酸

です。

 

http://sts.kahaku.go.jp/material/2009pdf/no26.pdf

 

 1908年の製作だそうで、今まで残っている

というのはすごいですね。

 

 以前に味の素の特許を調べましたが、以前に

書いたように、味の素の出願は1908年でした

ので、正真正銘第1号なのでしょう。

 

 次は、未来技術遺産登録第2号の巡洋戦艦

「金剛」搭載ヤーロー式ボイラーです。

 

http://sts.kahaku.go.jp/material/imgs/no02.pdf

 

 でっかいんですね。 驚きです。

 

 この頃には、以下の3ページにあるように、

繊維、鉱業から、鉄鋼、造船などの重工業化

が急速に推し進められましたので、この頃の

ボイラーというのがよくわかります。

(繊維、鉱業のみならず、他の工業化も

推し進められましたが)

 

https://www.hosei.ac.jp/fujimi/riim/img/img_res/WPNo.47_udagawa.pdf#search='%E6%98%8E%E6%B2%BB%E6%9C%9F%E8%B2%A1%E9%96%A5%E5%BD%A2%E6%88%90%E8%80%85%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6%E7%B2%BE%E7%A5%9E'

 

 といっても、製作年が1911年頃となっています

ので、この頃を懐かしむことができる方は

もはやいないでしょう。

 

 次は、この前取り上げた、ハエハエカカカ

キンチョールさんの蚊取り線香です。

 

http://sts.kahaku.go.jp/material/2013pdf/no135.pdf

 

 蚊取り線香って明治時代からあったん

ですね。

 

 驚きです。

 

 現在の渦巻き型は大正時代に登場した

そうですが。

 

 次は、昔のテレビの話でよく出てくる、高柳

健次郎さんがブラウン管式テレビでの画像

受信に成功したときに使われた雲母版だ

そうです。

 

http://sts.kahaku.go.jp/material/imgs/no05.pdf

 

 「Screen Original Figure」と書かれていますが、

1926年頃のものだそうで、日本ではブラウン管

から液晶に代わってしまいましたが、これが、

液晶テレビにつながっているんですね。

 

 次回に続く。