知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

発明で、小学生には負けないぞ

 この前、小学生が発明をして、特許

登録がされた、という話をしましたが、

実は、他の小学生もいろいろ発明を

しているわけでして。

 

 この一つを取り上げると、以下の

ような発明が登録されているんです。

 

小6時の発明品が特許取得 | 町田 | タウンニュース

 

 この登録特許は、特許第5690013号

で、記事にあるように発明の名称は、

「段差昇降補助機能及び規律補助機能

付き歩行補助具」というもので、出願が

2014年の7月18日です。

 

 この出願は、その前に、町田まちづくり

公社「ぽっぽ町田」展示場で開設された

「町田市少年少女発明クラブ第9回

イデアものづくりコンテスト」に出品

したり、町田市少年少女発明クラブ

発行の「町田市少年少女発明クラブ

ニュース第19号」で公開されてしまい

ましたので、発明の新規性の喪失の

例外(いわゆる30条適用ですね)の

申請をおこなって、「なんとか早い

ところ、審査をお願いできませんか」と

お願いしたところ、めでたく2015年の

2月に一発登録となりました。

 

 内容は以下の図のように、 足が

不自由な方や高齢者など、歩行を補助

する器具を必要とする方が、段差や

階段の上り下りや、椅子からの起立を

助ける段差昇降補助機能及び起立補助

機能付き歩行補助具(杖ですね)なん

ですが、従来の歩行補助具は、階段や

段差等を昇降しない時(平坦部を歩行

する時ですね)は足載せ用のステップ

台を石突き部に装着しながら、使用しな

ければならず、足を踏み出す位置と

ステップ台とが重なり、使用者が転倒

してしまうリスクがあるんです。

 

 収納可能であるような足を載せる

ステップ台という重量物が下端に接続

された歩行補助具があっても、、常に

上げ下げしながら歩行しなければなら

ないのは、高齢者に取って負荷が大きい

ですし、電動モータ等の器具が付いた

歩行補助具であれば、更にその重量が

増すし、、従来の歩行補助具には、

階段や段差の昇降を補助する機能しか

なくて、高齢者が腰掛けた状態から

起立する際の補助機能など、付加

機能は付いていませんので、これらを

改良した補助具を発明したんです。

 

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 ということで、小学生も「お年寄りに

使ってもらいたい」ということで、頑張

って発明をしているわけですが、「私の

ほうも、若い者には負けないわ」(てな

ことを言ったかどうかは定かではありま

せんが)ということで、以下のように、

81歳の方も発明をして特許登録しちゃ

っているんです。

 

自転車部品で手押し車 長野の81歳主婦が特許取得:ホッとニュース - 47NEWS(よんななニュース)

 

 この特許は、特許第5711336号

「多目的手押車」というもので、出願は

2013年の10月7日、その後審査で

いちゃもん付けられたりしたのですが

(いちゃもんではなく、拒絶理由通知

ですね)、意見を言ったりいろいろ補正を

したりして、めでたく2015年の3月に

登録されました。

 

 内容は上の記事を読んでもらえば

わかると思いますので、図を貼り付け

ると、以下のように、手押し車になっ

たり、キックボード???になったり、

疲れたら、休むこともできますよ。

 

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 ウサちゃんの絵がいいですね!!