知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析スマホ編 3  ロボホンですか?

 今回のスマホ分析では取り上げていない

シャープさんで、スマホと、高橋智隆さんの

小型ロボットを融合させた「ロボホン」と

いうのを2016年前半に発売するというので

話題になっていますね。

 

モバイル型ロボット電話“RoBoHoN(ロボホン)”を開発|ニュースリリース:シャープ

 

 結構売れそうな気もしますが、どう

なんでしょう?

 

 ちなみに、「ロボホン」も「RoBoHoN」も

シャープさんから2015年の9月の18日に商標

登録されており、スマホや、スマホを使った

おもちゃなどに使用すると怒られます。

 

 下は、現在審査中となっています。

 

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 ということで、私のほうでは、粛々と、

前回のスマホ分析の続きで、今回からは、

特許出願検索結果の概要を調べて行くことに

して、まずは、全体の出願件数の推移を

見てみましょう。 

 

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 2010年の出願から検索していますので、

2009年以前はないですが、順調に増加

していましたが、2013年の出願が少ない

ように思えます。

 

 出願公開は出願から大体1年半です

ので、もしかすると、2013年出願全体が

公開されていないのかもしれませんので、

出願公開数から調べてみましょう。

 

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 そうすると、順調に出願公開が伸びて

いますので、2013年のものはまだすべて

出願公開されていないのが推測されます。

 

 次は企業別の出願傾向です。

 

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 念のためにサムソンはサムソン(三星

電子だけでなく、サムソン電機も検索を

かけていたのですが、スマホを製造販売

しているサムソン電子の出願は非常に

少なく、サムソン電機の特許出願が

ダントツに多いのがわかります。

 

 もしかすると、研究開発は、電子部品

関係のサムソン電機でおこなっており、

サムソン電子では組立だけをおこなって

いるのかもしれません。

 

 これは、後で、メーカー別の分析を

おこなうときに調べて行きましょう。

 

 もうひとつ気が付くのは、同じソフト屋

さんでもマイクロソフトは出願が多いの

ですが、グーグルは少ないですね。

 

 この辺も後で比較しながら調べてみま

しょう。

 

 半導体屋さんのクアルコム

さすがに出願が多いようです。

 

 それでは、これらの企業はどのような

技術分野を研究開発しているのかを

まずはFIからセクションで大きく調べると

以下のようになりました。

 

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 スマホには、やっぱり電気関係と、物理

関係の分野が必要なんですね。

 

 ということで続く。