知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

J-PlatPatを使い倒そう その1  プラピさんの、始まりだい!!

 現在、「特許分類検索上級編」という

シリーズを書いていますが、検索方法に

そろそろ入りますので、じゃあ、検索

データベースはどうやって使うんだ?

という企画をおこなってみたいと思い

ます。

 

 特許検索データベースには、いろいろ

あるわけですが、試しにWEBで「特許

検索データベース」と打ち込んでみると、

以下のようなものも出てきます。

 

http://e-patentsearch.net/wp/273.html

 

 たとえば、この一番上のNRIサイバー

パテントの、「料金表」というのを

クリックすると、国内検索の基本セットで

月2万5千円も取られるわけでして、当然

これだけでは役に立ちませんので、一覧

一括ダウンロード・検索結果集計オプ

ションとか、海外検索オプションとか

付けると、あっという間に金額が膨ら

んでしまいます。

 

 ということで、どれか一つの使い方を

書いても汎用性がありませんし、特殊な

ものになってしまいますので、誰でも

使えて、それもタダ、というJ-PlatPatで、

「基本的な検索方法を、一緒に勉強して

いってみようではあーりませんか」、

という企画です。

 

 ちなみに、私のブログでは、J-PlatPat

と書くのが長くて面倒なので、「プラピ」

と称しますので、お見知りおきを。

 

 まあ、タダほど怖いものはないという

言葉がありますが(本当は、「タダほど

高いものはない」ですね)、このプラピ

さん、タダで使えて文句を言われることは

ないという、心配ないものですので、

大いに使い倒そうではあーりませんか。

(ただし、一定の場合には怒られる場合が

あり、私も使いすぎて、しばらくプラピ

さんに、シカトされてしまったことが

ありました。)

 

 今までに、断片的にプラピさんの使い

方を書いてきましたが、今回は、以下に

ある、「特許情報プラットフォームマニュ

アル」を使用し、系統立てて、勉強する

ことに致しましょう。

 

http://www.inpit.go.jp/j-platpat_info/reference/

 

 それでは、第1回目の始まり、始まり―。

 

 まずは、4ページ目の「1章 はじめに」

というのを見てみましょう。

 

 ここでは、特許情報プラットフォーム

(J-PlatPat)とは、工業所有権情報・

研修館(INPIT)が運用する、インター

ネットを通じて、誰でも、どこからでも

無料で特許情報の検索ができる

サービスであるということが書かれて

います。

 

 プラピさんでは、明治以来、特許庁

発行してきた特許・実用新案、意匠、

商標に関する公報や、外国公報に加え、

それぞれの出願の審査状況が簡単に

確認できる経過情報等の特許情報を

提供してるんです。

 

 また、IPDLと違って、J-GLOBAL

(科学技術総合リンクセンター)や

中韓文献翻訳・検索システム(中国

語文献及び韓国語文献の機械翻訳

文の全文テキスト検索)等の外部

サービスとの連携、「色彩」や「音」

等の新しいタイプの商標への対応も

できますよ。

(と言っても、J-GLOBALでは、

お金を払わないと見ることができない

論文などは、タダで中身を見ることは

できませんが)

 

 ちなみに、J-GLOBALのHPは以下と

なります。

 

J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター

 

 次は、「特許情報」ってなーんだ?と

いうことですが、特許情報って、特許庁

発行している公報の情報や経過情報などの

ことを言うんです。

 

 特許や実用新案関係では発明や考案

(アイデアですね)、意匠ではデザイン、

商標ではトレードマーク、などの出願された

ものに関する情報などを言っているんです。

 

 これら新しいアイデアなどがひらめいた

ときに、「保護してもらおーっと」と思っても

おんなじだったり似ていたりしていた場合

には、日本では一番先に特許庁に願い

出た人(出願ですね)しか保護してもらえ

ませんので(先願主義ですね)、果たして

自分の新しいアイデアなどは、先に出願

している人はいないよね、というのを

調べる必要があり、この場合に、プラピ

さんに一肌脱いでもらおうということに

なるわけです。

 

 このほかにも、プラピさんに登場して

もらう機会は多いわけで、何か新しい事業

おこなおうとする場合に、その事業について

権利を持っている人はいないよねというのを

調べる必要がありますし、一生懸命研究

しているのに、もうすでに誰かが権利化

していたなどとなると、お金も労力も水の

泡となりますので、研究開発に入る前に

調べておく必要がありますし、この研究

開発に役立つ最先端の技術が何かを

調べて、さらにアイデアを膨らませる

などに役立てることができるんですね。

 

 ということで、プラピさんの概要は

こんなところで、早速、どうやって

プラピさんにアクセスするんだ?と

いうのを見てみましょう。

 

 入り方は、まず、INPITのHPから入る

方法がありますね。

 

http://www.inpit.go.jp/index.html

 

 f:id:oukajinsugawa:20151008102318j:plain

 

 もう一つは、直接下のURLにアクセス

する方法です。

 

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

 

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 ということですので、皆様は、プラピさんの

トップページのURLを、「お気に入り」に入れて

おけば良いですね。

 

 まあ、第1回目はこんなところで、第2回に

続きますよ。