知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

特許分類検索上級編 第10回  Fタームその4 パテントマップガイダンスを使いこなそう

 それでは、FIとFタームとの関係をさらに

探って行きましょう。

 

 「FI適用範囲」、すなわち、そのFIはどの

Fタームに割り振られているのか、逆に

言えば、そのFタームはFIのどの範囲を

カバーしているのか、というのは、観点ごと

に区切られているんです。

 

 どういうことかというと、「FI佐藤さんは、

観点1ね。 FI中村さんは観点2ね。」

などと割り振られるわけですね。

(実際は、こんなにひとつひとつ割り振ら

れるわけではなく、FIは、通常、観点の塊に

なっています。

 

 ちょっと例として5H026の「燃料電池

(本体)」というのを見てみましょう。

 

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 上は長いので、途中でカットしてありますが、

H01M8/02;8/08-8/14;8/18;8/22;8/22@Z;

8/24-8/24@ZのFI適用範囲は、観点AA、

BB、CC、CV、CX、EE、HHとなっています。

 

 観点はこのほかにRRというのがあるの

ですが、以下のように、FIの適用範囲は、

H01M8/18となっているんです。

 

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 ということなので、文献にある「解析要」の

FIが付与された場合でも、必ずしもテーマ

内の全Fタームが付与されるわけではなく、

付与されたFIを解析範囲とするFターム

のみが付与されるんですよ。

 

 この対応関係を表したものが、「FIキーと

観点の関係」と呼ばれており、前回例に

上げた2B005は以下となっており、関係

性は表のようになっています。

 

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 この「FI適用範囲」の関係性は、上のように、

Fタームリストでわかりますし、以下のような

方法でも見ることができますよ。

(上ほどきれいな図ではないですが)

 

特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

 

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 尚、上記は、説明のために、初めに、「Fターム

解説」にしてクリックしていきましたが、最初に

印がついている「Fタームリスト」でクリックして

いっても、以下の「解説」をクリックすれば、

同じ画面になりますよ。

 

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