知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析自動車自動運転編 29 エンジンスロットル全開!!

 と、今までは、ブレーキ制御システムを

見てきましたが、今度はエンジンでは、

どのようなことをする必要があるのかを

見てみましょう。

 

 まずは、以下のエンジン制御の目的を

見てみると、以下のように、追従走行の

ほかには、やっぱり安全性などの研究が

重要なようです。

 

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  次は、どのような入力信号を利用して

いるかですが、車速や、ブレーキ操作、

道路勾配なども検出しているんですね。

 

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 それでは、エンジン関連の制御対象は

何かというと、やはり安全に運転するため

にはブレーキシステムとの連携が必要

なようで、フルスロットルでぶっ飛ばして

いては、自動運転はダメなようですね。

 

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 どんなところで、制御の必要があるかと

いうと、研究課題として一番多いのは、

うまくコーナリングできるようにするという

のと、うまく減速するというのが重要な

ようです。

 

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 それでは、社外のどのような情報が

必要かというと、以下のようになり、100

件以上の項目をプロットしていますが、

100件未満の項目もたくさんありますので、

情報収集項目は非常に多そうです。

 

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 ところで、上のマップには、白線検知や

走行レーン特定など、もうすでに高速走行

ではうまくいっているといわれている内容

がありますので、技術やインフラなど、

どんな検知技術が使われているのか、

ちょっと、見てみましょう。

 

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 やはり、画像処理の技術なども必要

なんですね。

 

 ということで、いろいろ自動運転制御

技術を見てきましたが、このシリーズの

24回目で書いたように、自動車へのハッカー

攻撃の危険性が出ていますね。

 

ハッカーが遠隔でクルマを操作!クライスラーのリコールで注目されるサイバーセキュリティー関連企業 | マネーボイス

 

車のハッキングに現実味 遠隔操作でエンジン停止も

 

 自動運転制御技術がどんどん進歩しても、

ハッキングへの防御技術は、ハッキング技術

とのいたちごっこでしょうから、自動運転と

言っても、常に危険性との背中合わせである

ことを理解しておく必要がありそうです。