知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

テクノメディカさんのStatVein

 テレビで夜中にやっている、「タモリ

倶楽部」見てますか?

 

 随分永いことやってるよね、という

ことで調べてみると、1982年から

やっていて、33年に渡る、ご長寿

番組なんだそうです。

 

 ということで、馬鹿笑いしながら、

私も見ているわけですが、この前、

「芸人必見、医者コントに使える(かも

しれない)最新医療ギアカタログ」と

いうのをやっていましたので、どんな

製品なのかちょっと調べてみましょう。

 

 まずは、採血用に、赤外線を照射し、

皮膚の下の静脈を浮かび上がらせる

「非接触型静脈可視化装置」というのが

紹介されていました。

 

http://www.technomedica.co.jp/t01/product/images/statvein/pdf/statvein.pdf

 

 これは、肌に非接触で静脈を調べる

ことができるんだそうで、人間ドックなどで

静脈が見えないと文句を言われ、何度も

注射針を刺されてしまう王花陣にとって、

是非使っていただきたい商品ですね。

 

 ただし、皮膚の下10mmまでしか反応

しないそうで、出演していたお笑いコンビ

TKOの木下さんの腕は、脂肪が多いと

みえて、静脈を検出することができません

でしたが、まあ、私はそんなに脂肪が

ついていないので大丈夫でしょう。

 

 値段のほうは、98万円だそうで、個人

でも買えるそうですので、1家に1台

いかがです?

(買って、何に使うんだ?というのも

ありますが)

 

 この商品を出しているのは、株式会社

テクノメディカさんで、設立は、1987年、

本社は横浜、東証一部上場企業で、

資本金10億6,980万円、売上高は

95億1千9百万円、従業員数189名、

営業品目は、血液ガス分析装置、自動

赤血球沈降速度測定機、 自動採血管

準備装置、自動尿分取装置、電解質

分析装置、PIS患者認識システム 、

電子カルテ、検査システム、ISE CRS

常用標準血清、養液測定装置、糖度・

酸度分析装置等となっています。

 

http://www.technomedica.co.jp/

 

 ホームページを見ると、「採決準備

装置のパイオニア」となっていて、特許

出願を調べると、医療分析装置や、

採決関係などが多いようです。

 

 特許出願のほうは、特開2011-139731

「採決補助装置」、登録もされており、

第5396284号となっています。

 

 テレビでは、赤外線照射及び小型

モニターがついたハンディタイプの機器

しか紹介していませんでしたが、特許の

ほうは、以下のように、採決システムの

ところで、採血者が大きなモニターで

見ることができるシステムとして登録

されていますので、私の行く病院でも

導入してくれるとありがたいものです。

 

【要約】

【課題】採血の際に、穿刺すべき静脈の

選択及び選んだ静脈における穿刺部位の

選択を補助することができる採血補助

装置を提供する。

【解決手段】近赤外線を穿刺部位の

皮膚表面に照射して、その反射パターン

から静脈の走行パターン画像を作成

可能な静脈視認装置と、モニターと、

静脈走行パターン画像を採血前静脈

走行パターン画像として入力して前記

モニターに表示させ、表示した採血前

静脈走行パターン画像に、患者の採血

結果に基づく採血成功部位に関する

情報を入力可能とし、採血前静脈走行

パターン画像と採血成功部位に関する

情報とを組み合わせて採血済み静脈

走行パターン画像として、患者IDと

関連付けして記憶装置に記憶させる。

患者IDに基づいて前記採血成功部

位に関する情報を含んだ採血済み

静脈走行パターン画像を前記記憶

装置から読み出して、読み出した

採血済み静脈走行パターン画像を

採血成功部位が分かるように前記

モニターに表示する。

 

 以下は、特許出願書類から貼り付け

たものですが、 私のよく行く病院も、

まだ静脈視認装置はついていませんが、

下のような採決台ですが、皆様はいかが

です?

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