知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

レイトロンさんちのチャピット君

 この前のイノベーションジャパン2015

の続きです。

 

 レイトロンというところからは、「自立支援

向けコミュニケーションロボット Chapit」と

いうのが出ていました。

 

 HPでの機能紹介は以下になります。

 

http://www.raytron.co.jp/chapit/index.html

 

 これは、どのようなものかというと、

高齢者の自立を促す対話型のコミュニ

ケーションロボットを展示会場雑音環境下で

実演するというもので、会話をする事に

より孤独を解消する音声認識機能と共に、

テレビや照明等の家電製品を簡単に

音声でコントロールしたり、クイズや

暗記ゲームによる脳トレ機能によりQOL

(Quality of Lifeすなわち、生活の

質ですね)向上を図るんだそうです。

 

 薬や食事の時間も教えてくれるそうで、

より健康的な生活リズムを構築する事が

可能なんですって。

 

 コア技術としては、雑音に強く高認識率の

音声認識エンジンを備え、40dB~70dBの

生活雑音環境下でも、マイクから2~3m

離れて音声認識が可能なんです。

 

 音声を自動で切り出す高性能音声区間

検出技術と誤認識を低減する認識棄却

フィルタリングアルゴリズムにより、認識

トリガーが不要のどこでもちゃんと聞ける

という機能を実現して、通信回線不要な

専用ハードウェアで常時リアルタイム応答が

可能だそうですよ。

 

 特徴やポイントとしては、上記のほかに、

タイムサポート機能により、食事・入浴・服薬の

時間設定ができ生活リズムを構築でき、

さらには、音声認識エンジン『VoiceMagic』は、

様々な機器に搭載・組込み・連携が可能

なので、想定される提供先は、医療介護・

製品機器の開発メーカーなどで、完全

ハンズフリーの次世代ユーザーインター

フェイスを簡単に組込み、機器制御可能

だそうです。

 

 産学共同研究は、北海道大学大学院 宮永

研究室とおこなっているそうで、実績としては、

シャープ(株)のロボット家電「COCOROBO

(ココロボ)や、(株)デアゴスティーニ・ジャパンの

パーツ付き組立てマガジン週刊「Robi」などに

採用されているんです。

 

 それでは、レイトロンって、どんな会社

かな?というと、正式名称は「株式会社

レイトロン」設立1992年、本社大阪中央区

資本金:3,000万円・従業員数:50名、

事業概要は、特定用途向け半導体

(ASIC)開発、ASICシステム設計開発、

電子機器の設計、製造及び販売自社

開発。 自社テーマとして、「音声・映像・

無線」分野で、産学連携によるアルゴ

リズムの研究開発となっています。

 

http://www.raytron.co.jp/index.htm

 

 ということで、意匠登録を見てみると、

以下のように、チャピット君がいましたね。

 

f:id:oukajinsugawa:20150903120933j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150903120947j:plain

 

 商標のほうも、登録5081621号で、

登録されていますので、ロボット

おもちゃなどに使用すると怒られて

しまいます。

 

f:id:oukajinsugawa:20150903121002j:plain

 

 特許出願のほうは、ロボットそのものは

ないですが、音声認識装置関係で出願

されており、特許化もされています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150903121016j:plain