知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

フルキャラアイス、ワルひげ危機一発、おえかきすいそう ピクチャリウム、ボッツニュー、ミミクリーペット、あなたはどれが好き?

 今回は、「どれが好き?」シリーズの

大人のおもちゃ編です。

(て、ゆーか、「大人のおもちゃ」といっても、

大人も遊べる子供のおもちゃ、なわけでして)

 

 またまた、所さんの番組で、イタリアに

おもちゃを持って行ってランキング付けを

していましたので、どんなおもちゃなのか

調べてみましょう。

 

 持っていったのは、タカラトミーさんの、

センサーが付いていてどこにもぶつ

からないで走れる自動運転?の「チョロQ

Q-eyes」、DJ KOOさんとコラボした、

音楽が鳴る「avexミュージックけん玉」

(エイベックスさんとのコラボですが、

発売は幻冬舎)、これまたタカラトミー

さんの、「ベイブレードバースト」、

「究極ゴム銃Gショット」、お手軽ウソ

発見器「ココロスキャナー」、CCPさんの

世界最小ラジコンヘリ「ピコファルコン」、

エポックさんの「野球盤3D Ace」、

などで、そのほかに、振動でビールを

一瞬で泡立たせることができる、こちらも

タカラトミーさんの「ソニックアワー

ポータブル」などでした。

 

 まあ、テレビ局さんも安く番組1本作れるし、

メーカーさんのほうも宣伝になるという、

最近はやりのコマーシャルか、TV番組か、

よくわからないという、まあ、TV局と、

メーカーさん、両方ともWin-Win関係な

番組なわけでして。

(といいつつ、大口開けて、馬鹿笑い

しながら見ている私も、バカですねー)

 

 それでは、どういう順位だったかというと、

5位はタカラトミーさんの「フルキャラ

アイスマグ」1944円というもので、

コップ部分に氷・水・塩を入れて好みの

ジュースなどを入れ、フタを閉めて

90秒振ることによってアイスが簡単に

作れるというものでした。

 

http://www.takaratomy.co.jp/products/disney/furuchara/

 

 「電気も使わないから環境に優しくて、

90秒でできるんでいいよねー」などと

言っていましたね。

 

 こちらのほうは、以下のように商標登録

4777803号、標準文字でも登録されて

いますので、勝手に使うと怒られます。

 

f:id:oukajinsugawa:20150902125247j:plain

 尚、タカラトミーさんは以下となります。

 

http://www.takaratomy.co.jp/

 

正式名称は「株式会社タカラトミー」、

2006年タカラとトミーが合併、東証1部

上場、創立は 1924年(大正13年)、

設立1953(昭和28)年、本社東京葛飾

資本金34億5,953万円、連結売上高

1,499億38百万円、連結従業員数2,086名

主な事業内容は、玩具・雑貨・カードゲーム

・乳幼児関連商品等の企画、製造および販売、

社史、商品史は以下。

 

http://www.takaratomy.co.jp/company/history.html

 

 次の4位はこちらのほうもタカラトミー

さんで、ワルひげ危機一発2700円

でした。

 

 以下のように、発売が2015年の9月の

17日となっていますので、完全なコマーシャル

ですね。

 

http://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p150618_02.pdf#search='%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%81%B2%E3%81%92%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E4%B8%80%E9%AB%AA+%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%BC'

 

 イタリアは、パーティーゲーム好き

だそうで、罰ゲームが好評でしたね。

 

 商標のほうは、危機一発で16件

登録されており、登録5384815号は

以下となっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150902125401j:plain

 

 「マツコ危機一髪DX」、「どきどき危機

一発」なども登録されていますよ。

 

 技術のほうでは、実用新案ですが、

2013年登録の実新登録3184432号と

なっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150903074946j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150903075004j:plain

 

 次の3位は、これもタカラトミーさんで、

「おえかきすいそう ピクチャリウム」、

発売が、:2015年6月で、メーカー希望小売

価格は:1,780円(税抜)という、完全に

新商品のCMですね。

 

http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/suisou/

 

 これは、以前に、日曜朝にやっている

森尾由美さん、松居直美さん、磯野貴理子

さんが出ている、「はやく起きた朝は」でも

取り上げていましたね。

 

 カードに自由に魚の絵を書いて、専用の

アプリを開いたスマホを水槽の上に置き、

魚の絵をスマホカメラにかざすと、描いた

お魚さんが、「あーら不思議」、水槽の中で

泳ぎ出すというものでした。

 

 商標のほうも登録5745276号となって

います。

 

f:id:oukajinsugawa:20150902125455j:plain

 

 次の2位は、「ボッツニュー」というもので、

専用の無料アプリを入れたスマートフォン

セットして、覗くだけで仮想空間を360度

味わえるというもので、2980円だそうですね。

 

 スカイダイビングの目線や、富士急ハイ

ランドのジェットコースターの目線を楽しめて、

頭の動きに合わせて映像が360度動くので、

上下左右全ての世界をリアルに体験できる

とかやっていましたが。

 

 こちらのほうの商標も登録5773080号

となっています。

f:id:oukajinsugawa:20150902125531j:plain

 製造販売は、株式会社メガハウスで、

本社は東京台東、設立1962年、

資本金1,000万円、売上高87億円

社員数94名、株主は、株式会社

バンダイさん、事業内容はトイ、玩具

菓子、フィギュア、一般ゲームなどの

企画・開発および製造・販売です。

 

http://www.megahouse.co.jp/

 

 それでは、イタリア人が好きな最新

おもちゃランキング第1位はというと、

話しかけるとマネをする「ミミクリー

ペット」というものでした。

 

http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/mimicry/about.html

 

 イタリアでは2002年から「ハム太郎」が

放送されてハム太郎ブームになったとの

ことで、録音によって、その音を繰り返すと

いうどこの言葉でもOKというのが、

よかったのでしょう。

 

 価格は3024円で、発売以来80万個

売れているそうですよ。

 

 販売はタカラトミーアーツさんで、

正式名称は「株式会社タカラトミーアーツ

タカラトミーさんのグループ会社で、

設立1988年、本社は東京葛飾

従業員数188名、事業内容は玩具・

カプセルトイ・雑貨・ぬいぐるみ・玩具菓子・

アミューズメント筐体・キャラクター

アパレルの企画、製造、販売。 

 

http://www.takaratomy-arts.co.jp/

 

 この商標は、親会社のタカラトミーさんが

商標登録5488873号として権利者となって

います。

 

f:id:oukajinsugawa:20150902125654j:plain

 

 それでは、意匠のほうはどうなんだ?と

いうと、やはり、タカラトミーさんで以下のような

権利を持っています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150902125804j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150902125817j:plain

 

 特許のほうはどうかな?というと、残念

ながら、出願したのですが、審査請求を

せず、みなし取り下げとなっていますが、

以下のようになっています。

 

 出願人はタカラトミーさん、出願は

2012年1月、特開2013-153910、

発明の名称は「発音玩具」。

 

f:id:oukajinsugawa:20150902125727j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150902125856j:plain

 

 要約を見ると、課題は、「ユーザが音声を

発したときに、これに対してあたかも歌唱

しているような音声出力を返すことのできる

発音玩具を提供すること」で、解決手段は、

「発音玩具1に、音声を録音する音声入力部

40と、音声入力部40により録音された

録音音声データに加工を施して、所定の

リズムパターンに合った加工音声データを

生成する音声加工部130を含み、加工

音声データを含む発音データを生成

する発音データ生成部13と、発音データ

生成部13により生成された発音データに

基づく音声をリズムパターンに合わせて

出力させる音声出力部50とを備えた」

そうです。

 

 なんか、オウム返しでは味気ないので、

歌唱しているような音声出力をおこなうのが

ミソだそうですよ。

 

 ということで、大人のおもちゃ?を見て

来ましたが、この前の駄菓子などはほとんどが、

商標だけを登録して他と区別をする(商標法的

には、差別化といいます)戦略を取って

いたわけですが、玩具のほうでは、

技術を真似されないように特許、実用新案で、

デザインを真似されないように意匠で、

というように、特、実、意、商という知財

固めるということが重要となって来ます。

 

 それでは、長くなってしまいましたので、

続きはまた明日。