知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析自動車自動運転編 22  人の検出

 今回は、歩行者等の検出について、

さらに調べてみましょう。

 

 まずは、歩行者などの検出手段は、

まだTVカメラ等が多いですが、自動

運転の場合には、電波などを放射して

反射波などで検出をおこなう方式と

なっているのでしょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150507083312j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20150507083339j:plain

 

 衝突防止としてはやはり前方の衝突

防止が多く、危険を察知したら、音等で

注意を喚起するというシステムのようです。

 

 ということで、どんな出願があるのか、

ちょっと見てみましょう。

 

・ 特開2015-072224 レーダ装置

  株式会社豊田中央研究所

【課題】歩行者か否かを判定すること。

【0001】

本発明は、目標物までの距離を測定

するとともに、目標物が歩行者であるか

否かを判定することができるレーダ装置

に関する。なお、本発明の歩行者は、

純粋な歩行者のみならず、自転車等に

搭乗している者も含む。

この発明では、目標物に対して送信波

を送信して、その目標物によって反射された

受信波を受信するレーダ装置で、距離

とかを測定したり、データ処理により、

歩行者か否かを判断するそうです。

 

f:id:oukajinsugawa:20150507083406j:plain

 

・ 特開2015-069379 車外環境認識装置

富士重工業株式会社

【課題】歩行者を精度よくかつ迅速に

検出する。

【解決手段】車外環境認識装置120は、

検出領域を撮像した画像における複数

対象部位の実空間における3次元位置を

導出する3次元位置導出部162と、

3次元位置の差分が所定範囲内に

ある対象部位同士をグループ化して

対象物を特定する対象物特定部164と、

対象物の位置情報に基づく位置ポイントを

導出する位置ポイント導出部166と、

対象物の外観情報に基づく外観ポイントを

導出する外観ポイント導出部168と、

少なくとも位置ポイントと外観ポイントとを

加算した歩行者ポイントが予め定められた

閾値以上である場合、対象物を歩行者と

特定する歩行者特定部172と、を備える。

 

f:id:oukajinsugawa:20150507083446j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150507083506j:plain

 言わずと知れた、「愛妻と」。

(ちょっと違ってアイサイトですね)

 

 というように、ナイトライダーのナイト

2000??は、周囲情報を収集する装置、

収集した情報に基づいて情報処理を

おこない判断する装置、情報に基づき、

車をコントロールし、危険な場合には

警報などを発するとともに、ブレーキ

などをかける装置、などの組み合わせ

なんですね。

 

 ということで、次回に続く。