前回の衝突検出手段を企業別に
見てみましょう。
研究をしているようですが、レーザ光
(5H181CC03)などは、研究が少なく、
三菱電機のような電気屋さんは、
得意のレーダ方式(5H181CC14)や
電波を利用する(5H181CC12)などが
多く、富士通テンさんは撮像手段
(5H181CC04)の研究が多いようです。
それでは、障害物等とのそれぞれの
検出手段はどうなっているのかというと、
追従運転や他の車両との衝突防止、
カーブや視界不良の場合には、以下の
ように、レーダーや電波を使用するのが
多いようです。
障害物などの検知には、やはり撮像に
よるものもまだ多いんですね。
それでは、これらの技術をちょっと、
覗いてみましょう。
・ 特開2011-000938 障害物認識装置
トヨタ自動車株式会社
【課題】本発明は、車体が傾いた場合でも
適切に障害物を認識することができる
障害物認識装置を提供することを課題とする。
【解決手段】移動体に搭載される障害物
認識装置であって、移動体の周辺の
物体を検出する物体検出手段と、移動体の
車体の傾斜に応じて物体検出手段で
検出可能な走行面の領域を算出する
面領域算出手段とを備え、物体検出
手段で検出した物体のうち面領域算出
手段で算出した走行面の領域に存在
する物体を障害物として認識しないことを
特徴とする、ということだそうで、車体が
傾いたりすると、なかなか正確な判断が
できないんですね。
・ 特開2010-066815
人物検出装置、人物検出プログラム、作動制御装置、および衝突緩和装置
株式会社デンソー
【課題】対象物が人物であるか否かを
精度よく識別できるようにする技術を
提供する。
【解決手段】衝突緩和装置は作動判定
処理において、画像センサから取得
した画像に基づいて検出された対象物の
外観に関するパラメータと人物に関する
比較用パラメータとが一致する度合いに
応じて、対象物が人物である確率を表す
人物確率を演算し、人物確率が予め設定
された人物閾値以上である場合に対象物が
人物であると判定する。ただし、対象物を
検出する際の検出環境に対応する人物の
存在確率に応じた補正値を利用して、
人物閾値を補正する。この補正の際には、
人物の存在確率が高くなるにつれて
対象物が人物であると判定されやすく
なるようする、んだそうで、やはり人物
重視ですね。