知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許分析自動車自動運転編 5 車の全体出願傾向

 ということで、分析を始めるわけですが、

ナイトライダーといっても(自動運転の

ことです)、車の出願がどうなっているかが

わかっていないといけないですので、

まずは、車全体の出願がどうなって

いるのかを見てみましょう。

 

 復習すると、IPCのB60が車両一般で

B62が鉄道以外の路面車両でした。

 

 したがって、まずはB60とB62で

どのようになっているのか調べて

みましょう。

 

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 上のマップが1995年からの20年間の

国内出願ですが、毎年ものすごい件数が

出ているんですね。

 

 たとえば2001年の国内出願件数は

大体40万件程度でしたので、車関係は

そのうちの8%にも迫る勢いです。

 

 ただし、大体の国内出願にいえる傾向

なのですが、2008年を境にして減少傾向に

あることです。

 

 これは、いままでの、出願数を競うと

いう戦略から、価値がある発明を厳選して

特許出願して行こうというものと、日本だけ

でなく海外にも出願して行こうという戦略に

切り替わって来たことを表していると言って

よいでしょう。

 

 それでは、海外はどうでしょう?

 

 海外は、2000年11月頃までのアメリカ

では、公開制度がなかったため、出願

公開というもので検索することは難しい

ですので、まあ、米国は特許登録、出願

公開、EPOは出願公開、PCTも国際公開で

検索してみて、2000年以降を考慮する

こととして、以下のようになりました。

 

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 海外のほうが、リーマンショック後の

落ち込みというのは、日本に比べて

少ないようですし、逆に盛り返して

きているようです。。

 

 次はメーカーさんですね。

 

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 車関係で検索をかけていますが、タイヤ

メーカーさんや部品メーカーさんなどもヒット

しています。

 

 海外ではどうでしょう?

 

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 ちょっと、字が小さくなってしまったのと、

名寄せをしていないので、同じメーカーさんが

ありますが、それは置いておいて、結構

日本メーカーが頑張っているようです。