知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ロボットスーツ編 7 アシスト機能に関する特徴

 今回はFタームのテーマコードで

ある3C707の観点XKの、「アシスト

機能に関する特徴」というものを分析

していきましょう。

 

 まずは分析の前に、観点XKの中身を

調べてみましょう。

 

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 数字がないものは、分類項目が

ないものです。

 

 観点「アシスト機能に関する特徴」

はずいぶん多くの項目があるんですね。

 

 この中で点「・」一つにマーキングを

しておきました。

 

 このそれぞれの点「・」一つの下は、

この項目をさらに分類したものです。

 

 ということで、これをそれぞれマップに

して分析しようと思いましたが、詳細

分類が二つしかないものとかがあり、

表でも問題ないと思いますので、

以下のような表にしてみました。

 

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 上記の表は、それぞれの項目で

件数ごとに並べ換えをおこなっており、

色分けしてあります。

 

 尚、並べ換えをおこないましたので、

点々の順番は関係なくなっています。

 

 それぞれの詳細は、次回書くことに

して、まずは概要を見てみましょう。

 

・ アシスト対象

 身障者、病弱者が大部分を占めて

いて、前回のアシスト用、医療用と

また違った観点での分類となって

います。

 

・ 設置、利用の形態

 今回はダビンチのような医療用手術

機器ではなくて、ロボットスーツ関係で

検索をかけていますので、体に装着

するというものが大半ですね。

 

・ アシスト対象身体部位

 歩行補助装置関係で検索をかけて

いますが、その中でもアシストすべき

身体部位は膝や股が多いんですね。

お年寄りになって膝が曲がらなくなったり

膝関節が痛んで歩けない、さらには

股関節が硬くなって歩きにくい等

多いようですので、このへんをアシスト

するのでしょう。

 

・ アシスト動作

 歩行補助装置ですので、まあ、歩行、

走行となるのは必然でしょう。

 

・ アシスト内容

 アシスト対象(人間ですが)がかなり

重いでしょうから、これをいかに支える

かというのが重要でしょう。前回、荷物の

上げ下ろしのアシストなどもありました

ので、いかに負荷を軽減させるかという

のもありますね。 

 

(ロボ自体もかなり重くなるでしょうから、

これをいかに軽くするかも課題でしょう。

 

 荷物の上げ下ろしなどに使われるものは、

マッスルスーツと言ってもよいのでは? 

 

 尚、「マッスル スーツ」というのが

2003年に株式会社イノフィスさんから

商標登録されており、電子応用機械器具

及びその部品、医療用機械器具及びその部品、

運動用特殊衣服に使用すると怒られますよ。

 

 またまたちなみにですが、「MUSCLE SUIT」

という出願も、2014年11月11日に個人の方から

出されており、登録されるかどうかは、まだ

わかっておりません)

 

・ 制御系への入力情報

 入力情報は、足裏を接地した際、

どのように設置したかなどを入力

して次の動作にフィードバックさせる

のでしょう。

 

・ アシスト機能の課題や特徴

 機械的、機構的要素のほかにも

デザインも重要なんですね。

このほかにも、装着時の不快感

低減や、着脱容易化などもあるようで、

「う~~ん、納得」。 

 

 次回は、それぞれの内容を見て

みましょう。