以前にインプラント材料にちょっと
触れましたが、今回はインプラント
材料に使われている金属の分析を
してみましょう。
(歯のほうではなくて、骨にねじ込む
ボルトのほうです)
使われているのは、やはりチタンや
チタン合金で、ステンレス鋼なども使われて
いるんですね。
それではそれぞれどんな出願が
されているのか発明の名称を見て
みましょう。
1 チタン
・ 特開2014-193249
生体インプラント
チタンを使う場合の有機汚染物質の
除去方法です。
・ 特開2014-028084
生体インプラント材料の製造方法、
生体インプラント材料およびチタン含有
アルカリ水溶液
調整工程の改善だそうです。
・ 特開2014-514124
生体適合性部材
生体適合性のために、表面に金属
酸化物(二酸化チタンだそうです)を
まぶすんだそうですね。
2 チタン合金
・ 特開2012-176243
生体適合性が違った部材を使った
インプラント用部材です。
・ 特開2013-179967
医療用多孔プレート
従来のバリアメンブレンの有する
厚さや細菌繁殖の問題を解決する
発明です。
・ 特表2013-545499
骨稜部を拡張させるための方法
及び前記方法に使用するための
インプラント拡張具
歯科用機器のほうですね。
3 その他の金属系材料
・ 特開2012-196461
生体分解性金属を含むインプラント
およびその製造方法
生体分解性金属って何かいな?と
いうところですが、生体分解性マグ
ネシウムやマグネシウム系合金を
使い、インプラント材料にしたり、
表面コーティングをおこなったり
するんですって。
・ 特開2010-162363
骨内インプラント
金属や金属合金にはクロム、ニオブ、
アルミ、コバルト、ニッケル、ステンレス鋼
とか使うんだそうです。
・ 特表2012-514524
生体分解性合金を含む植込み型医療装置
制御された分解速度で、塞栓を
生じることなく時間と共に分解する、
高強度合金を含むそうですよ。
4 ステンレス
・ 特表2012-528612
ナノ銀を用いた骨接合
抗菌コーティングだそうです。
・ 特表2012-517877
埋込型医療器具の表面処理方法
こちらのほうは埋め込み機器ですね。
・ 特開2010-233860
医療材料
硬性医療機器を骨等に埋め込む
ときに、緩みなどを防止したり骨芽
細胞の硬性医療機器への固定性を
促進させたりするために、硬性医療
機器との間を埋めるスペーサーを
使うんです。
というふうにまだまだ分析は
続くのですが、別に歯医者さんに
なるわけではないですので、今回の
歯医者さんシリーズはこんな
もんでおしまいにして、次はロボット
関係を分析してみましょう。