知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析歯科医療編 12 インプラント用金属材料

 以前にインプラント材料にちょっと

触れましたが、今回はインプラント

材料に使われている金属の分析を

してみましょう。

(歯のほうではなくて、骨にねじ込む

ボルトのほうです)

 

f:id:oukajinsugawa:20150222110045j:plain

 

  使われているのは、やはりチタンや

チタン合金で、ステンレス鋼なども使われて

いるんですね。

 

 それではそれぞれどんな出願が

されているのか発明の名称を見て

みましょう。

 

1 チタン

・ 特開2014-193249

生体インプラント

 チタンを使う場合の有機汚染物質の

除去方法です。

 

・ 特開2014-028084

生体インプラント材料の製造方法、

生体インプラント材料およびチタン含有

アルカリ水溶液

 調整工程の改善だそうです。

 

・ 特開2014-514124

生体適合性部材

 生体適合性のために、表面に金属

酸化物(二酸化チタンだそうです)を

まぶすんだそうですね。

 

2 チタン合金

・ 特開2012-176243

インプラントおよびインプラント部材

f:id:oukajinsugawa:20150222110201j:plain

 生体適合性が違った部材を使った

インプラント用部材です。

 

・ 特開2013-179967

医療用多孔プレート

 従来のバリアメンブレンの有する

厚さや細菌繁殖の問題を解決する

発明です。

 

・ 特表2013-545499

骨稜部を拡張させるための方法

及び前記方法に使用するための

インプラント拡張具

f:id:oukajinsugawa:20150222110249j:plain

 歯科用機器のほうですね。

 

3 その他の金属系材料

・ 特開2012-196461

生体分解性金属を含むインプラント

およびその製造方法

 生体分解性金属って何かいな?と

いうところですが、生体分解性マグ

ネシウムやマグネシウム系合金を

使い、インプラント材料にしたり、

表面コーティングをおこなったり

するんですって。

 

・ 特開2010-162363

骨内インプラント

 金属や金属合金にはクロム、ニオブ、

タンタルバナジウムジルコニウム

アルミ、コバルト、ニッケル、ステンレス鋼

とか使うんだそうです。

 

・ 特表2012-514524

生体分解性合金を含む植込み型医療装置

 制御された分解速度で、塞栓を

生じることなく時間と共に分解する、

高強度合金を含むそうですよ。

 

4 ステンレス

・ 特表2012-528612

ナノ銀を用いた骨接合

 抗菌コーティングだそうです。

 

・ 特表2012-517877

埋込型医療器具の表面処理方法

 こちらのほうは埋め込み機器ですね。

 

・ 特開2010-233860

 医療材料

 硬性医療機器を骨等に埋め込む

ときに、緩みなどを防止したり骨芽

細胞の硬性医療機器への固定性を

促進させたりするために、硬性医療

機器との間を埋めるスペーサーを

使うんです。

 

 というふうにまだまだ分析は

続くのですが、別に歯医者さんに

なるわけではないですので、今回の

歯医者さんシリーズはこんな

もんでおしまいにして、次はロボット

関係を分析してみましょう。